「威勢」と「気勢」と「見栄」の違いとは?分かりやすく解釈

「威勢」と「気勢」と「見栄」の違い生活・教育

この記事では、「威勢」「気勢」「見栄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「威勢」とは?

「威勢」とは、活気にあふれて勢いがいいという意味があります。

元気があって勇ましいといういい意味と、人を威圧するような勢いという少々悪い意味合いと両方において使います。

例えば「威勢がいい」とは元気があって好ましい場合に使いますが、威圧感がある、すぐにケンカを起こしそうといった時に使うこともあります。

その場の雰囲気、話の流れなどからいい意味、悪い意味を察するようにしてください。

「威勢よく走っていった」「威勢のいい男」「相手の威勢におそれをなしている」などと使います。


「気勢」とは?

「気勢」とは意気込んだ気持ちという意味になります。

簡単に言えば「元気」が同義語です。

「気勢を揚げる」という言い回しがありますが、これは仲間が集まり、意気盛んなところを見せるという意味になります。

何かを計画し実行する前に、みんなで盛り上がるといった状態が「気勢を揚げる」という状態です。

「気勢をそがれる」「あの時の気勢はどこにいった」などと使います。


「見栄」とは

「見栄」とは、見た目、外見、体裁といった意味があります。

人の目を気にしてうわべ、外見などを実際より良く見せようとする気持ち、態度のことでもあります。

「見栄を張る」という言葉は自分をよく見せようとして外見を飾ることです。

また「見栄を切る」は、大げさな言葉、態度で他人に対して自信があるように示すことを言います。

また、歌舞伎において、役者が動きを静止してにらむようなポーズをとることでもあります。

日常会話で使う意味合いではないかもしれませんが、一応そのような意味合いもあると覚えておいてください。

「見栄を切った以上それなりの結果を出さなくてはいけない」「見栄で買っただけで気に入っているわけではない」「見栄を飾ってばかりの連中」などと使います。

「威勢」と「気勢」と「見栄」の違い

「威勢」「気勢」「見栄」の違いを解説します。

この三つの言葉は人に対していいところを見せるといった意味合いは共通しています。

しかし内容的に違いがあり、いい意味、悪い意味もありますので混同しないようにしてください。

「威勢」とは活気にあふれている、勢いがあるという意味になります。

いい意味においては元気があって勇ましいとなりますが、悪い意味では威圧感があるわけです。

使い方によって褒め言葉になりますが、悪い意味合いもあると覚えておきましょう。

「気勢」とは勢い、元気という意味になります。

「気勢をそがれる」「気勢を揚げる」など、後ろに続く言葉によって元気がある、元気がなくなると意味合いが変わりますので気をつけてください。

「見栄」とは見た目、外見、体裁という意味があります。

また人の目を気にして実際よりも良く見せようという態度を言います。

相手を心配させないように「見栄」を気にすることもありますが、この言葉はあまりいい意味で使うことはなく、どちらかと言えば悪い印象が強いでしょう。

最後に覚えやすくまとめますと「威勢は活気にあふれ元気がいい、人を威圧する勢い」「気勢は意気込み、勢い、元気」「見栄は見た目、外見、体裁、実際よりも良く見せる態度」となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「威勢」「気勢」「見栄」の違いを解説しました。

どれも、ある程度は必要なものですが、度を超えますと相手に不快感を与える可能性があります。

それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていきましょう。