「意図的」と「意識的」と「恣意的」の違いとは?分かりやすく解釈

「意図的」と「意識的」と「恣意的」の違い生活・教育

この記事では、「意図的」「意識的」「恣意的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「意図的」とは?

「意図的」「いとてき」と読みます。

意味は「目的があって、わざとそうすること」で、ある結果に導きたくて、わざとそこへ向かう様に行動することです。

「意図」「何かをしようとすること」「何かをしようとするもくろみ」という意味、「的」「その様な性質を持ったもの」という意味、「意図的」「何かをしようともくろむ性質を持つこと」になります。


「意図的」の使い方

「意図的」は名詞・形容動詞として「意図的だ・である」と使われたり、形容詞として「意図的な働きかけ」などと使われたり、「意図的に増やす」などと使われます。

基本的に、ある目的の為に、わざとその様にすることに使われる言葉です。


「意図的」の例文

・『彼を成長させる為に、意図的に難しい仕事を与える』

「意識的」とは?

「意識的」「いしきてき」と読みます。

意味は「自分で何をしているか分かっていて、あえてすること」という意味で、良し悪しの判断がきちんとできていて、わざとそうすることです。

「意識」「心で知覚している状態」「あるものごとや状態をはっきり知ること」「ものごとへの関心」という意味、「意識的」「心ではっきり分かっている状態でする性質を持つこと」になります。

「意識的」の使い方

「意識的」は名詞・形容動詞として「意識的だ・である」と使われたり、形容詞として「意識的な行動」などと使われたり、副詞として「意識的に無視する」などと使われます。

基本的に、自分でしていることをはっきり分かっていて、あえてすることに使われる言葉です。

「意識的」の例文

・『適性検査で自分がよく見える様に、意識的に丸を付ける』

「恣意的」とは?

「恣意的」「しいてき」と読みます。

意味は「必然性がないことを自分勝手にすること」で、特に必要のないことを、思い付きで勝手にすることです。

「恣意」「自分の思うままにふるまう心」という意味、「恣意的」「自分の思うままにふるまう性質を持つこと」になります。

「恣意的」の使い方

「恣意的」は名詞・形容動詞として「恣意的だ・である」と使われたり、形容詞として「恣意的な判断」などと使われたり、副詞として「恣意的に運用する」などと使われます。

基本的に、必要のないことを自分の思うままにすることに使われる言葉です。

「恣意的」の例文

・『彼は規則を恣意的に変えてしまった』

「意図的」と「意識的」と「恣意的」の違い

「意図的」「ある目的の為に、わざとその様にすること」という意味です。

「意識的」「自分でしていることをはっきり分かっていて、あえてすること」という意味です。

「恣意的」「必要のないことを自分の思うままにすること」という意味です。

まとめ

今回は「意図的」「意識的」「恣意的」について紹介しました。

「意図的」「目的の為にわざとすること」「意識的」「分かっていてあえてすること」「恣意的」「勝手気ままにすること」と覚えておきましょう。