ソーセージは老若男女問わず人気の食べ物で、日本でも広く愛されています。
その中にはドライソーセージというものもあり、これまた日本でも幅広く使われていますが、その中で違いがあるかまではあまり意識されていません。
この記事では、「ペパロニ」と「サラミ」と「カルパス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ペパロニ」とは?
「ペパロニ」はアメリカが発祥のドライソーセージで、豚と牛の合いびき肉が使われています。
ハーブやニンニク、パプリカなどを始めとした香辛料がふんだんに混ぜ込まれていて、スパイシーな香りと辛味が特徴です。
元々「ペパロニ」にはピーマンを指すイタリア語で、香辛料としてピーマンやパプリカを練り込んで作ることから、そうした作り方をするドライソーセージも「ペパロニ」と呼ばれるようになりました。
アメリカが発祥ではありますが、イタリア語の名前で呼ばれているように、イタリア系の移民が持ち込んだドライソーセージにルーツがあり、それがアメリカで独自に改良されたものと言われています。
「サラミ」とは?
「サラミ」は豚の挽肉に食塩などを混ぜて、その肉を腸詰めにして乾燥熟成させたイタリアの保存食です。
元々は豚肉だけを使ったドライソーセージでしたが、現在は豚肉だけでなく牛肉を使うこともありますし、豚と牛の合い挽き肉を使うこともあります。
また味付けに関しても元々は食塩とラム酒などでしたが、今では香辛料を使った物も「サラミ」と呼ばれるようになりました。
そのため現在の「サラミ」は、豚や牛を使ったドライソーセージの総称といった意味合いになっています。
「カルパス」とは?
「カルパス」は豚や牛だけでなく鶏など様々な肉を加工して作られる、ロシアが発祥の細いソーセージです。
元々はロシア語でソーセージという意味のカルバサーという名前だったのですが、日本で販売するにあたり、言葉の響きが良くないと判断され「カルパス」という商品名になりました。
そのため「カルパス」は商標でしたが、今では普通名称化しています。
また「カルパス」は腸詰めにした肉を乾燥させて作る食べ物ではありますが、セミドライソーセージも「カルパス」に含まれるため、含有水分量が多いものもあるのが特徴です。
「ペパロニ」と「サラミ」と「カルパス」の違い
牛や豚を使ったドライソーセージの総称が「サラミ」ソーセージです。
その中でもパプリカを始めとした香辛料を使った辛味のある物が「ペパロニ」になります。
「カルパス」は原材料として牛や豚だけでなく鶏肉を使っていることも多く、含有水分量も比較的高めな物も含まれるのが大きな違いです。
まとめ
「ペパロニ」と「サラミ」と「カルパス」の違いがわからない人も多いですが、乱暴に言ってしまえば「ペパロニ」も「カルパス」も「サラミ」です。
ですが「ペパロニ」にはスパイシーさ、「カルパス」にはそのままかじり付きやすい細さとソフトさという特徴があるので、違いがわかればその時食べたいドライソーセージを選びやすいでしょう。