日本語の中には漢字だけでなく英語から派生したカタカナ語が数多くあります。
その中で物事に対して拒絶するニュアンスを持つ「ボイコット」と「ストライキ」と「サボタージュ」
この記事では、これら「ボイコット」「ストライキ」「サボタージュ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ボイコット」とは?
「ボイコット」とは「一定のグループの集団が商品を買わなかったりサービスを利用しないことで、作り手側(メーカー)を市場から排除しようとする行動のこと」を意味しています。
「不買運動」などの行動でよく出てきますが、市場で「大きな力を持っている立場を集団で排斥する」という解釈も可能でしょう。
「ボイコット」の言葉の使い方
「ボイコット」の具体的な使い方を挙げてみました。
「あのパソコンの中に使われている部品の中に有害物質が物質が含まれているために、世界中でボイコットが巻き起った」 地球環境保護が叫ばれる中、商品や部品に含まれる有害物質の規制が一段と厳しくなっています。
世界的にも物質の規制基準が設けられていますが、このようなルールを無視した企業は世界の消費者からボイコットを受けて大きなダメージを受けてしまうことが珍しくはありません。
「ストライキ」とは?
次に挙げる「ストライキ」は労使間で耳にする言葉です。
「労働者側が労働条件・給与条件・職場環境などの改善・改革要求を経営者側(企業側)に認めさせるために社員が一致団結して仕事を放棄することすること」を意味があります。
「ストライキ」の言葉の使い方
では、ここで「ストライキ」の使い方を見てみましょう。
尚、前項では企業の労使間で使われる言葉と言いましたが、学生が集団で授業を受けないようなシーンでも使われています。
「A大学では不当な授業料の値上げが行われたために、学生ストライキが起こってしまった」 昔の大学でこのようなことがよく起こっていたものですが、今では全くありません。
すでに過去の産物的な出来事かもしれません。
「サボタージュ」とは
「サボタージュ」は、労働組合の活動の中で争議を戦術的な手法としてあるものです。
一旦仕事をするかのごとく、一旦現場に戻るのですが、意図的に仕事の能率を落として会社側の業績を下降させることで、「労働条件の改善・解決を求める方法」と言ってもいいでしょう。
「サボタージュ」の言葉の使い方
「会社の労働条件・賃上げが難航していために、組合員が全員サボタージュに入り、状況の打開を図ることにした」
職場に戻って実際には仕事の効率や質を落として、作業に従事。
その結果、製品やサービスの質・両ともに低下していくために売上減少・利益低下ということになっていきます。
「ボイコット」と「ストライキ」と「サボタージュ」の違い
3つの言葉の中には「抵抗する」というニュアンスが含まれていますが、「ストライキ」と「サボタージュ」は主に労使間で使われており、活動を停止するのが完全に拒絶することが「ストライキ」、限定的なことが「サボタージュ」と言えます。
また、「ボイコット」は労使間ではなく、不特定多数の人達が起こす「抵抗の行動」の意味画感じられるのではないでしょうか?
まとめ
「ボイコット」と「ストライキ」と「サボタージュ」の意味や違いをご紹介してきましたが、使われるシチュエーションが異なることが分かりました。
似たようなニュアンスに思えますが、正確な意味を理解して正しく使っていただきたいと思います。