「仕組み」と「枠組み」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「仕組み」と「枠組み」の違い生活・教育

この記事では、「仕組み」「枠組み」の違いを分かりやすく説明していきます。

「仕組み」と「枠組み」の違い

「仕組み」「枠組み」の違いについて紹介します。


「仕組み」と「枠組み」の使い方の違い

「仕組み」は、「ものごとの内部のつくりのこと」に使われます。

複数のものごとが機能する為につくられた内部の構造のことです。

「枠組み」は、「ものごとの基礎や外側つくりのこと」に使われます。

あるものごとを作り上げる上で、骨組みとなる外部の構造のことです。


「仕組み」と「枠組み」の英語表記の違い

「仕組み」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「structure」で、「構造」「構成」という意味です。

“We should learn more about the strucure of tax.”

(もっと税金の仕組みについて学ぶべきだ)

2つ目は「how it works」で、「そいういう仕組み・使い方」という口語的な表現です。

“That’s how it works.”

(そういう仕組みです)

「枠組み」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「framework」で、「枠組み」という意味、「フレームワーク」と日本語にもなっています。

“This the framework of our new business.”

(これが我社の新ビジネスの枠組みです)

2つ目は「outline」で、「輪郭」「外枠」という意味です。

“We will make an outline for the sales promotion by next week.”

(来週までに販促活動の枠組みを決めます)

「仕組み」の意味

「仕組み」「しくみ」と読み、以下の3つの意味があります。

1つ目は「ものごとの組み立てや構造」という意味です。

2つ目は「ものごとをうまく進める為に工夫された計画のこと」という意味です。

3つ目は「演劇や小説などにおける演出の工夫のこと」という意味です。

上記に共通するのは、「内部を組み立てる要素」という点です。

「仕」「する」「おこなう」という意味、「組」「くみたてる」「くみあわせる」という意味、「仕組み」「組み合わせてするもの」になります。

「仕組み」の使い方

「仕組み」は、「ものごとの内部を組み立てる要素」に使われます。

名詞・形容動詞として「仕組みだ・である」と使われたり、副詞として「仕組んで」と使われたり、受動態として「仕組まれる・仕組まれた」などと使われたりします。

しっかりと考えて組み立てられ、スムーズに実行できるシステムや一連の流れに対して使われます。

「仕組み」を使った例文

・『政治の仕組みは複雑で庶民には理解し難い』
・『最初から仕組まれた罠だったと気づいた』
・『こんな巧妙な仕組みになっているとは知らなかった』
・『仕組みが分かれば修理するのはさほど難しくない』
・『車のエンジンの仕組みを学ぶ』

「仕組み」の類語

「メカニズム」
「機械の装置」「ものごとの仕組み」という意味です。

英語でも「mechanism」「仕組み」として使われますが、硬い表現です。

「からくり」
「機械や人形などが何らかの仕掛により動作すること」という意味です。

「仕組み」の対義語

「手作業(てさぎょう)」
「全て人が手で行うこと」という意味です。

「枠組み」の意味

「枠組み」「わくぐみ」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「木や金属などで作られた細い素材で、物を縁取ったもの」という意味です。

2つ目は「ものごとの大まかな筋」という意味で、ビジネスではこちらの意味で使われることが多くなります。

上記に共通するのは「外側を囲んで支える部分」という点です。

中身ではなく、縁に沿ってしっかりと組み立てられているものを表します。

「枠組み」の使い方

「枠組み」「外側を縁取ったもの」「ものごとの大体の筋」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「枠組みだ・である」と使われたり、「枠組みを~する」と使われます。

基本的にものごとの大まかな部分や、外側部分に対して使われ、細かい部分は後から決められたり、作られたりします。

「枠組み」を使った例文

・『新規法案の枠組みが決まった』
・『建設中の自宅の枠組みが出来たので見に行った』
・『この計画は枠組みから見直した方が良い』
・『イベント内容の枠組みだけでも先に知らせて欲しい』
・『テントの枠組みはしっかりと作る必要がある』

「枠組み」の類語

「骨組(ほねぐみ)」
「身体の骨の組み立て」から転じて「ものごとの根本となる構造」という意味です。

「雛形(ひながた)」
「決まった形式・様式を示す見本」という意味です。

「枠組み」の対義語

「内部構造(ないぶこうぞう)」
「ものごとの内側の作りのこと」とい意味です。

まとめ

今回は「仕組み」「枠組み」について紹介しました。

「仕組み」「ものごとの内部のつくりのこと」「枠組み」「ものごとの外側つくりのこと」と覚えておきましょう。