この記事では、「資料」と「情報」の違いを分かりやすく説明していきます。
「資料」と「情報」の違い
「資料」と「情報」の違いについて紹介します。
「資料」と「情報」の使い方の違い
「資料」は、「あるものごとを分析・研究する材料となるもの」に使われます。
事実を表す具体的な文章や画像そのもののことです。
「情報」は、「人が判断や行動する為に伝える内容」に使われます。
「資料」を元に分析や見解を加えて、人に伝える為にまとめられたもののことです。
「資料」と「情報」の英語表記の違い
「資料」の英語表現は以下の通りです。
1つ目は「document」です。
日本語で「ドキュメント」と言うと「書類」という意味で使われますが、英語では「資料」という意味もあります。
“Thak you for sending me the document.”
(資料を送ってくれてありがとうございます)
2つ目は「material」です。
こちらも日本語で「マテリアル」というと「素材」「材料」という意味で使われますが、英語では「資料」とい意味もあります。
“Please read the materials.”
(資料をお読みください)
「情報」の英語表現は「information」が一般的です。
日本語で「インフォメーション」とも言い、英語と同じ「情報」という意味で使われます。
“Please give me any information about this matter.”
(このことについて、あなたが知っているどんな情報でもいいので教えてください)
「資料」の意味
「資料」は「しりょう」と読みます。
意味は「分析や研究の元となる材料のこと」です。
あるものの事実を表す具体的な文章や画像、グラフなどのことを言います。
「資料」を参考に、報告書や論文などを作成して発表することが多くなります。
その際にはどの様な「資料」を用いたのかを明確にすることで、その報告書や論文の信ぴょう性が増す効果があります。
「資料」の使い方
「資料」は「分析や研究の元となる材料」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「資料だ・である」と使ったり、「資料を参照する」などと使われます。
また、他の言葉と組み合わせて「参考資料」「追加請求」など複合語として使われることも多くなります。
ある物の元となる材料の総称ですので、まとまったものではなく、バラバラの状態を表すこともあります。
「資料」を使った例文
・『この件に関しては、お手元の資料を参照してください』
・『送付されてきた資料を参考に志望校を決める』
・『お見合いサイトに登録したらどっさり資料が送られてきた』
・『急いで資料を集めないと、プレゼンのスライド作りが間に合わない』
・『我社の資料室には社外秘の書類も数多くある』
「資料」の類語
・「証憑(しょうひょう)」
「取引が成立したことを証明する為の書類」という意味です。
・「データ」
「ものごとの推論や結論を導き出す元になる事実を証明する内容のこと」という意味です。
「資料」の対義語
「資料」に対義語はありません。
「情報」の意味
「情報」は「じょうほう」と読み、以下の3つの意味があります。
1つ目は「あるものごとの内容や背景などを伝えること」という意味です。
2つ目は「文字や数字、記号などにより伝達され、人に知識を与えたり判断材料になるもの」という意味です。
日常では上記の2つの意味で使われることがほとんどです。
3つ目は「生物が活動する為に脳から発せられる指令、神経や遺伝子などにより伝えられるもの」という意味です。
上記に共通するのは「人に伝える為のもの」という意味です。
「情報」の使い方
「情報」は「あるものごとを人に伝えること、または伝えるもの」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「情報が・情報である」などと使われることが多くなります。
また、他の言葉と組み合わせて「情報通」「交通情報」などと複合語として使われることもあります。
「情報」を使った例文
・『世間を騒がせる為にウソの情報を流す』
・『聞き込みを続け、事件についての重要な情報を得た』
・『アイドルのコンサート日程についてファン同士で情報交換する』
・『極秘で研究開発している商品の情報が漏れていることが分かった』
・『情報は正確に伝え、正しく理解することが大切だ』
「情報」の類語
・「引用元(いんようもと)」
「自分のレポートや論文などを作成する元になった書籍や記事などのこと」という意味です。
・「通知(つうち)」
「人に教え知らせること」という意味です。
「情報」の対義語
「情報」に対義語はありません。
まとめ
今回は「資料」と「情報」について紹介しました。
「資料」は「あるものごとを分析・研究する材料となるもの」、「情報」は「人が判断や行動する為に伝える内容」と覚えておきましょう。