この記事では、「軟膏」と「ワセリン」と「クリーム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「軟膏」とは?
「軟膏」は「なんこう」と読みます。
「軟膏」は、「均質な半固形状の外用薬」という意味があります。
脂肪やロウ、ワセリンやラノリンなどに、医薬品を混ぜたものを言います。
ケガをした場所、皮膚疾患などに使われます。
「軟膏」の言葉の使い方
道で転んでしまい、ひざをすりむいてしまうことがあるかもしれません。
このような時、怪我した場所にワセリンなどに医薬品を混ぜたものを塗る場合、「すりむいたひざに、軟膏を塗る」などという文章を作ることができます。
「ワセリン」とは?
「ワセリン」は「vaseline」と英語表記します。
「ワセリン」は、「原油高沸点留分から得られる、白色または帯黄色のゼリー状の物質のこと」という意味があります。
主な成分は、メタン系炭化水素になります。
さび止め剤、また「軟膏」、化粧品などの基材として使われています。
「ワセリン」の言葉の使い方
冬などの空気が乾燥する季節で、肌が乾燥してしまった場合、「ワセリン」を塗ることがあるかもしれません。
このような場合、「肌が乾燥したため、ワセリンを塗る」などという文章を作ることができます。
「クリーム」とは
「クリーム」は「cream」と英語表記します。
「クリーム」は、「牛乳からとれる、どろっとした脂肪質」という意味があります。
また「クリーム」には「カスタードクリーム」という意味があります。
さらに「クリーム」には、「凝乳状の基礎化粧品」という意味があります。
油性と水性のタイプがあり、皮膚の保護や髪の手入れなどに使います。
「クリーム」の言葉の使い方
「クリーム」には、凝乳状の基礎化粧品という意味があります。
洗顔をした後、肌の乾燥を防ぐために、凝乳状の基礎化粧品を顔に塗る場合、「洗顔後にクリームを塗布する」などという文章を作ることができます。
「軟膏」と「ワセリン」と「クリーム」の違い
「軟膏」は、「均質な半固形状の外用薬」という意味があります。
「ワセリン」は、「原油高沸点留分から得られる、白色または帯黄色のゼリー状の物質のこと」という意味があります。
さらに「クリーム」には、「凝乳状の基礎化粧品」という意味があります。
「軟膏」は、外用薬を意味し、「軟膏」の基材として「ワセリン」があります。
そのため「軟膏」のことを「ワセリン」と呼ぶことがありますが、「軟膏」は「ワセリン」などの基材に医薬品を混ぜたものという違いがあります。
また「クリーム」は、基礎化粧品のことを意味するという違いがあります。
このように、どろどろした肌などに塗る薬を「軟膏」と呼び、「軟膏」の基材となるのが「ワセリン」で、どろどろした化粧品は「クリーム」と呼びます。
まとめ
「軟膏」と「ワセリン」と「クリーム」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。