この記事では、「破断」と「折損」と「破壊」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気のある3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「破断」とは?
「破断」は「はだん」と読みます。
「破断」は「金属などの材料に、亀裂やくびれができて、断ち切れること」という意味があります。
「破断」の言葉の使い方
航空事故が起こった時、飛行機の部品が金属疲労などにより、断ち切れていたことが分かるかもしれません。
このような場面では、「飛行機の部品が破断したため、航空事故が起こってしまった」などという文章を作ることができます。
また、金属製のパイプが経年劣化してしまい、亀裂ができて、さらに断ち切れてしまうことがあります。
このような場合は、「金属パイプが、経年劣化により破断された」などという文章にできます。
「折損」とは?
「折損」は「せっそん」と読みます。
「折損」は「折れて壊れること」という意味があります。
「折損」の言葉の使い方
電車の事故が起こった時、調査の結果、レールが折れて壊れていることが分かるかもしれません。
このような場合は、「レールが折損したため、電車の事故が起こった」などという文章にできます。
「破壊」とは
「破壊」は「はかい」と読みます。
「破壊」は「建造物、器物、秩序や組織などを壊すこと」という意味があります。
「破壊」の言葉の使い方
大雨が降り、川の水位が上がると、川の流れが強くなり、堤防を壊してあふれ出てしまうことがあります。
このような場面では、「川の流れが堤防を破壊する」などという文章にできます。
また、プラスチックごみが増えることで、環境を壊してしまうことが問題になっています。
このような場面では、「プラスチックが環境破壊を促す」などという文章を作ることができます。
「破断」と「折損」と「破壊」の違い
「破断」は「金属などの材料に、亀裂やくびれができて、断ち切れること」という意味があります。
また「折損」は「折れて壊れること」という意味があります。
さらに「破壊」は「建造物、器物、秩序や組織などを壊すこと」という意味があります。
3つの言葉には、何かが壊れる様子を示唆するという共通点があります。
ただし、断ち切れて壊れる場合は「破断」という言葉を使い、折れて壊れる場合は「折損」という言葉を使うという違いがあります。
また、壊れること全般に対して、「破壊」という言葉を使うことができます。
金属などの物が壊れる時、「破断」と「折損」を使い、断ち切れる場合は「破断」を、折れる場合は「折損」を使います。
一方で、組織や秩序などが壊れるよう場合は、「破壊」という言葉を使うようにしましょう。
まとめ
「破断」と「折損」と「破壊」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
「破断」と「折損」、「破壊」の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。