「知識が身に着く」と「知識が身に付く」の違いとは?分かりやすく解釈

「知識が身に着く」と「知識が身に付く」の違い生活・教育

この記事では、「知識が身に着く」「知識が身に付く」の違いを分かりやすく説明していきます。

正しい言葉を学んでいきましょう。

「知識が身に着く」とは?

「知識が身に着く」とは、技術を学んで自分の見識にすること。

習得することです。

ただ「知識が身に着く」は、新聞や雑誌では使われていない表現です。

「着く」「着物を身にまとう」という意味があります。

コートやTシャツなど、衣類を身につけることが「着く」なので「知識が身に着く」は間違った言い方だという認識があります。

一方で文化庁の国語分科会が「知識が身に着く」という文言が、間違い言葉ではないという見解もしめしています。

そのため「知識が身に着く」は、はっきり誤りとは言い切れない、グレーゾーンの言葉になっています。

判断がむずかしいフレーズです。


「知識が身に付く」とは?

「知識が身に付く」とは、新しい学びを得ること。

ある分野を勉強して、自分の知識にしていくことです。

右から左へ抜けていくのではなく、本当に自分の教養として身につけたもの「たしなみ」をいいます。

「知識が身に付く」「付く」「実力がつく」という内容の言葉です。

そのためたくさん勉強をして、レベルアップした状態を「知識が身に付く」とあらわします。

同じような表現に「力がつく」「腕が上がる」そして「技術をマスターする」もあります。

英語や科学、経営学など、特定の分野の学びを深めること。

仕事に活かせるように、自分の知識を蓄えていく様子が「知識が身に付く」です。

スキルアップをあらわす、前向きな用語です。


「知識が身に着く」と「知識が身に付く」の違い

「知識が身に着く」「知識が身に付く」の違いを、分かりやすく解説します。

・不安なら「知識が身につく」
「知識が身に着く」「知識が身に付く」は、識者の間でも見解が分かれている表現です。

ただ多くの辞書に掲載されているのは「知識が身に付く」です。

「知識が身に着く」は、洋服をまとうという内容の「着る」が入っているので、少し違和感があります。

またSNSなどでも「知識が身に着く」よりも「知識が身に付く」が好まれて使われています。

一般社会では「知識が身に着く」はあまり浸透していないので、迷ったら「知識が身に付く」を書いていきましょう。

文化庁では定期的に文法の見直しをおこなっていますが、最新の発表によると「知識が身に付く」「知識が身に着く」も使用できることになっています。

ただ一般の方の認知度は低くなっているので、迷ったら平仮名や異なる表現になおす方法がおすすめです。

まとめ

「知識が身に着く」「知識が身に付く」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらも技術の習得をあらわします。

文化庁によると「知識が身に着く」は誤りではない言葉になっているので、どちらも問題なく使えます。

迷った場合は平仮名や類語も組み合わせながら、うまく利用していきましょう。