「苦心」と「惨憺」の違いとは?分かりやすく解釈

「苦心」と「惨憺」の違い生活・教育

この記事では、「苦心」「惨憺」の違いを分かりやすく説明していきます。

「苦心」とは?

苦心とは、くしんという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、肉体的や精神的に辛い思いをするやくるしみといった意味の苦の漢字に、こころとか精神、しんぞうといった意味がある心の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ苦心は、物事を成し遂げるためにあれこれ考えたり試みたりして苦労する事を表すのです。


「苦心」の言葉の使い方

苦心は、何かを達成しようと色々と試みたり、心を砕いて苦労するという意味で使われる言葉となっています。

要するに目標を達成するために、様々な試みを行ったり懸命に奮闘しているといった様子を表現する際に使用するのです。

なので苦戦を強いられて、心を悩ませ疲弊しているという意味が込められている言葉となっています。


「惨憺」とは?

惨憺は、さんたんという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、むごいや痛ましいといった意味を持っている惨の文字に、心が落ち着いているといった意味を有する憺の文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の事から惨憺は、痛ましくて見るに忍びない様を表すのです。

「惨憺」の言葉の使い方

惨憺は、目にするのも気の毒な程に悲惨だったり、救いようがない様子に対して用いられる言葉となっています。

漢字で表記されたこの言葉を見れば分かる様に、かなり複雑で難しい言葉であるため、日常生活の中で頻繁に登場する様な言葉ではありません。

とはいえ悲惨だったり痛ましい様子を、大袈裟に表現したい時に使用される事がある言葉です。

具体的には、惨憺たる光景とか、惨憺たる有様といった風に、惨憺たる~といった形式で用いられる事が多い言葉となっています。

「苦心」と「惨憺」の違い

苦心と惨憺の文字表記を並べて見比べてみると、使用されている漢字が全然違う上に、読み方も似ていない事に直ぐに気付く事が可能です。

所がどちらも漢字2文字で表現可能で、ややネガティブな意味合いを持つという共通点があるので、混同してしまう恐れはないとまでは言えません。

ただし使用している漢字が違う事で、表す意味に違いがあるので、そこをきちんと把握すれば使い分けで迷う事も回避可能です。

まず苦心は、何かを達成しようと、あれこれ試みたり心を砕く等して苦労する様子を表す言葉となっています。

一方の惨憺は、見るも無惨だったり、痛ましい様子を示すのです。

まとめ

2つの言葉は漢字2文字で表記可能な上に、ネガティブさを含む意味を持つ言葉同士となっています。

とはいえ使用している漢字が全然違うだけでなく、示す意味にも明確な相違点があるのでそこを理解すれば苦もなく、使い分けが可能です。

ちなみに苦心は、物事を成し遂げるべくあれこれ苦労して心を砕くといった意味に使用されます。

対する惨憺は、とても痛ましくて見るに忍びない様子や嘆かわしい事といった意味に用いる言葉です。