過去の出来事を話すとき、その日のことを指し示すために使う言葉にはいくつかの種類があります。
「先日」や「前日」とはどの日までのことを指すのか、改めて考えてみると少し悩みます。
この記事では「先日」と「前日」と「昨日」の違いについてわかりやすく説明していきます。
「先日」とは?
先日とは近い過去のとある日、この間、この前などを指すときに使用します。
「先日はありがとうございました」「先日の会議での議事録です」などのように使います。
ただこの間やこの前と言ってもいったいどれくらい前までなら「先日」を使用してもいいのか考えてしまうかと思いますが、この期間に明確な区切りはありません。
ただあまりに昔のこと、例えば一年前のことなどを先日と表現する場合は少なく、一般的には二日前から一か月前程度のことを指すことが多くなっています。
一日前のことも「先日」だと解釈することがありますが、そのときは「先日」とは言わずに「昨日」と言った方が相手にも伝わりやすいでしょう。
それと同じように一週間なら「先週」、一か月前なら「先月」と表現した方がわかりやすいかもしれません。
「前日」とは?
前日とは「試合の前日」や「本番前の前日練習」というように、とある日の一日前の日のことを言います。
先日との違いは明確にどの日か決まっていることです。
何か特別な出来事やイベントごとなどがある日の前の日を指すときは「前日」を使います。
「来月の検査の前日は食事を摂らないようにしましょう」と言われたら検査がある日の一日前の日すべてを指し、つまり前日は未来の予定に対しても使えるので過去の出来事に限らず使うことが出来るのです。
任意の日の前の日を「前日」と言ったとき、任意の日は「当日」、そして任意の日の次の日のことを「翌日」と言います。
「昨日」とは?
昨日とは今日の一日前の日のことです。
「昨日は雨だった」「用事は昨日終わらせた」などのように、今日の一日前の日のことを指すときに使います。
前日も一日前の日のことを言うときに使用しますが、前日は「クリスマスの前日に事件は起きた」のように任意の日を指定してその前の日のことを指し示すことが出来ます。
しかし昨日は今日に対しての一日前のことを指すので「クリスマスの昨日に事件は起きた」という風には使いません。
昨日は一日前のことだけじゃない?
しかし「昨日」は場合によっては今日の前の日以外を表すことがあります。
ずっと昔の出来事を懐かしむとき、「あの日のことはまるで昨日のことのように思い出せる」などと表現することがあります。
これはまるで昨日あった出来事かのように印象鮮やかに思いだせるほど印象深く残った過去を回想するときに使われる比喩表現です。
自分にとって良い思い出、悪い思い出、どちらにも使うことが出来、それほどまでに鮮烈に残った記憶だと強く示したい場合に使います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
みっつの言葉はすべてとある日に対して過去の日付のことを指しますが、使うべき場面は異なるので混同しないよう注意しましょう。
