この記事では、「恒例」と「通例」と「慣例」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恒例」とは?
「恒例」は「こうれい」と読みます。
意味は「いつも決まりとして行われていること」で、季節の行事やイベント以外でも、何度も決まって繰り返されているものごとというニュアンスです。
「恒」は「つね」とも読み「いつまでも変わらない」という意味、「例」は「たとえ」とも読み「以前から行われている事柄」「ならわし」「いつもどおり」という意味、「恒例」で「いつまでも変わらず、以前から行われている事柄」になります。
「恒例」の使い方
「恒例」は名詞・形容動詞として「恒例だ・である」「恒例になっている」「恒例行事」「恒例的」などと使われます。
基本的、以前から何度も繰り返されて行われ、決まりとなっている事柄に使われる言葉です。
「恒例」の例文
・『毎年恒例の関連会社によるファミリー運動会が開かれる』
「通例」とは?
「通例」は「つうれい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある限られた社会で一般的になっているやり方」という意味で、ある組織や限られた地域などでそれが当たり前になっているならわしのことです。
2つ目は「一般に」「通常」という意味で、副詞として後に続くものごとを補足する言葉です。
上記に共通するのは「一般的にそうであること」という意味です。
「通例」の使い方
「通例」は名詞・形容動詞として「通例だ・である」「通例になる」「通例に従う」「通例的」などと使われます。
「通例」の例文
・『地元では通例に従って祭りが行われる』
「慣例」とは?
「慣例」は「かんれい」と読みます。
意味は「繰り返し行われることで習慣の様になった事柄」で、伝統的に伝わったものではなく、後から何度も繰り返されることで、毎回やることが当然になった事柄のことです。
「慣」は「なれる」とも読み「いつも繰り返してきた行い」「ならわし」という意味、「慣例」で「以前から繰り返し行われていつも通りになっている行い」になります。
「慣例」の使い方
「慣例」は名詞・形容動詞として「慣例だ・である」「慣例に従う」「慣例通り」などと使われます。
基本的に、伝統的なものではなく、何度も繰り返されることで当然として身に付いた事柄に使われる言葉です。
「慣例」の例文
・『ここでは慣例的に何かネタを披露することになっている』
「恒例」と「通例」と「慣例」の違い
「恒例」は「以前から何度も繰り返されて行われ、決まりとなっている事柄」という意味です。
「通例」は「ある限られた社会の中で、一般的になっているやり方」という意味です。
「慣例」は「伝統的なものではなく、何度も繰り返されることで当然として身に付いた事柄」という意味です。
まとめ
今回は「恒例」と「通例」と「慣例」について紹介しました。
「恒例」は「決まりになっている」、「通例」は「一般的になっている」、「慣例」が「身に付いている」と覚えておきましょう。