「語尾」「文末」「末尾」という3つの言葉は文章に関連するもので、共通の漢字や同じような意味合いを持っています。
細かく見ていくと対象としているものや意味も微妙に違っており、この記事では「語尾」と「文末」と「末尾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「語尾」とは?
「語尾」という言葉は、ひと続きになっている言葉の最後の部分のことを言います。
「接尾辞」と呼ばれることもあり、単語や五幹を構成する言葉でもあります。
例えば「読む」という言葉であれば「む」が語尾となります。
「読む」という言葉も「読め」「読み」などに変化すると、語尾はまた変わってきますので覚えておきましょう。
「語尾」の例文
・『地域によって語尾の違う方言がたくさんあります』
・『文章の語尾を上げて読むと、普通の文章が疑問文に聞こえます』
「文末」とは?
「文末」と言う言葉は、文章や文の終わりの部分のことを言います。
文章の終わりの部分に使用される言葉の代表には、「ですか」「でしょうか」などの疑問や「だろう」「である」「です」「ます」などの断定の言葉があります。
その他にも、「ようです」といった様態や「そうです」といった伝聞といった言葉も文末に使用されることが多くあります。
「文末」の例文
・『取引先へのお礼状の文末には、丁寧な敬語を使用してください』
・『作文を書くときには文末の締めくくり方に気を付けましょう』
「末尾」とは?
「末尾」という言葉は、「終末」や「結末」、「末端」などといった物事の最後や終わり、すえを意味する言葉です。
「末」を用いた言葉には「終末」や「期末」、「歳末」というものがあり、「尾」を用いた言葉には「語尾」や「尾行」、「尾骨」というものがあり、どれも物事やものの終わりや最後、後ろなどに関連した言葉です。
「末尾」の例文
・『この本は末尾まで読まないと話がつながらない』
・『友達の電話番号の末尾が思い出せない』
「語尾」と「文末」と「末尾」の違い
「語尾」「文末」「末尾」の3つの言葉は違いを分かりやすく説明すると、「文末」と「末尾」は文章の一部や最後を示しており、「語尾」は単語の最後を示している言葉です。
同じ文章の一部を示す「文末」と「末尾」の2つの違いは、「文末」は文章の最後の締めくくっている部分の言葉、「末尾」は文章の最後を示しています。
それぞれの違いをしっかりと理解して、正しく使用しましょう。
まとめ
ここでは「語尾」「文末」「末尾」の3つの言葉の意味や違いについて例文を用いて説明してきました。
どれも最後や終わり、すえという言葉に関連しており、どこを対象にしているかが違いを理解するポイントです。
この3つの言葉は非常に似た意味合いなので、使い分けを間違えると相手に伝わらない可能性もあります。
説明したそれぞれの意味を理解し、正しく使い分けられるように自分の知識の1つとして覚えておきましょう。