この記事では、「お目汚し」と「お耳汚し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お目汚し」とは?
お目汚しとは、おめよごしという読み方をすべき言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、ある人を敬いつつその目をいう語であるお目の文字に、汚らわしいという意味がある汚しの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそお目汚しは、見苦しいものを恐縮しながら披露する、という意味を表すのです。
「お目汚し」の言葉の使い方
お目汚しは、つまらないものや取るに足らないものをお見せして申し訳ありません、といった意味で使われる言葉となっています。
この言葉の用途として確認出来るのが、自分が作成したものや作品等を目上の人に対して、謙遜しながら披露する際だったりするのです。
更に見せる前の前置きの言葉としてだけでなく、見せた後に、お目汚し失礼致しました、とこの言葉を添える使い方も見掛ける事が出来ます。
「お耳汚し」とは?
お耳汚しとは、おみみよごしという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、ある人物を敬いながらその耳を表すお耳の文字に、汚らしいという意味を有する汚しの文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事からお耳汚しは、謙遜しながら自分の意見や発言を聞いて貰う事を示すのです。
「お耳汚し」の言葉の使い方
お耳汚しは、大したものではないのに聞いて頂いて恐縮です、という意味を表現する際に用いられる言葉となっています。
耳という文字が使われている事でも分かる様に発言や歌等の聴覚を使用した事柄を、目上の人に披露する時に用いるべき言葉です。
自分が差し出すものに対して、謙遜の意を込めつつ使用します。
「お目汚し」と「お耳汚し」の違い
お目汚しとお耳汚しの文字表記を並べて比較してみると、2文字目が、目と耳という分かり易い漢字の違いを見付ける事が出来ます。
所がその他の3文字は同じであるため、非常に似通った言葉同士とも言えるのです。
ただし2文字目の違いが、そのまま表す意味合いの違いに直結しています。
まずお目汚しは、見苦しいものを恐縮しながらお見せする、という意味を表すのです。
一方のお耳汚しは、見苦しいものを恐縮しながらお聞かせする、という意味を示します。
まとめ
2つの言葉は、4文中3文字が同じである上に、どちらも目上の人に対して謙遜して表現する言葉です。
もっとも目と耳という漢字の違いにより、示す意味自体には相違点を見出す事が出来ます。
ちなみにお目汚しは、目という漢字が使われている事でも分かる様に、見えるものに関連して使用される言葉です。
見苦しいものや取るに足らないものをお見せして申し訳ありません、といった意味として用いるべき言葉となっています。
対するお耳汚しは、こちらは聴覚に関する意味を示す言葉です。
拙いものや見苦しいものをお聞かせしてすみません、といった形で謙遜して意見や歌を聞いて貰うという意味に用いられます。