男女の話でよく耳にする「逢引」と「逢瀬」。
この2つの言葉には、どのような意味の違いがあるのか。
この記事では、「逢引」と「逢瀬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逢引」とは?
「逢引」は、「あいびき」と読みます。
意味は、お互いに好き同士の男女が人目を避けて会うこと、となります。
お互いの好きという気持ちで引き寄せられる、そのような形で逢う行為が「逢引」です。
堂々と逢うことができない何らかの理由がある男女。
その理由は、必ずしも不倫といったものだけではなく、社会的な立場上、堂々と逢うことができない、両親に反対されているため逢うことができない、などといった理由で人目を避けて逢うことが「逢引」です。
言い換えれば、「密会」や「忍び逢い」、「秘密の会合」などと同じです。
「逢引」の使い方
「逢引」は、「逢引する」や「逢引を繰り返す」、「逢引する仲」、「逢引を楽しむ」、「逢引の場」などといった形で用います。
「逢瀬」とは?
「逢瀬」は、「おうせ」と読みます。
意味は、お互いに好き同士の男女が人目を避けて会う機会、となります。
お互い好きな気持ちは持っているものの、自由に逢うことができず、密かに会う機会を意味します。
「逢瀬」の場合、実際に逢う行為を指す言葉ではありません。
あくまでも、逢う機会を指す言葉です。
そのため、言い換えれば、「デート」と同じです。
「逢瀬」の使い方
「逢瀬」は、あくまでも、実際に逢う行為ではなく逢う機会を意味します。
そのことを踏まえ、「逢瀬を楽しむ」、「逢瀬を重なる」などといった使い方を行います。
言い換えれば、「密かなデートを楽しむ」、「密かなデートを重ねる」といった感じです。
「逢引」と「逢瀬」の違い
「逢引」と「逢瀬」には違いがあります。
それは、行動を伴うか、伴わないか、です。
「逢引」は、実際に逢っていることを意味し、「逢瀬」は、あくまでも、逢う機会を意味します。
そのため、実際に逢っている必要はありません。
「デート」という言葉に置き換えた場合、「逢引」は、「デートすること」。
「逢瀬」は、「デート」そのものを意味するものとなります。
「逢引」の例文
・『両親に今の彼氏との結婚を反対された姉は、両親の目を盗んで逢引を繰り返していました』
・『サッカー教室のコーチと逢引を楽しむ仲になってしまいました』
・『上司との深夜の逢引は、ドキドキするものです』
・『深夜の公園には、逢引を楽しむ人がたくさんいます』
「逢瀬」の例文
・『週末の上司との逢瀬を楽しみにし、毎日、頑張っています』
・『逢瀬を楽しむ二人は、常に周りを気にしています』
・『明るい場所での逢瀬は、ハラハラドキドキします』
・『やっと、落ち着いて逢瀬を楽しむことができる場所を見つけることができました』
まとめ
男女の密かな関係において用いられるといった共通点を持つ「逢引」と「逢瀬」ですが、以上のような違いがあるため、使い分ける必要があります。