この記事では、「レプリカ」と「コピー品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レプリカ」とは?
複製品のことです。
もとの物と同じ見た目に作った物を指します。
彫刻や金属製品などの場合は、忠実に型をとって物の形を作り、彩色に至るまで忠実に再現をします。
古文書や絵画などの資料の場合は、精密に印刷をしたり、絵画なら模写をしたりします。
このように作られたものは、美術館や博物館に展示をしたり、研究に用いられたリ、コレクション用として販売されたりします。
世界には数多くの美術館があり、いくつかの美術館で同じタイトル、見た目の絵画を展示していることがあります。
オリジナルのものは1つしかないので、この世にオリジナルしか存在しなかった場合、1つの絵画を展示できるのは1つの美術館だけです。
しかし、「レプリカ」があれば、複数の美術館で同じ作品を展示することができます。
美術館では展示活動だけでなく、調査・研究、教育活動のためにも役立てています。
コレクション用のものとしては、プロ野球やプロサッカーなどのユニフォームや映画の小道具などが「レプリカ」として作られています。
これは公式に認められて作られます。
「レプリカ」の言葉の使い方
本物に似せて作ったものを指して使用する言葉です。
美術館や博物館で利用されるもの、コレクションされるものなどがあります。
「コピー品」とは?
何かに似せて作った品物のことです。
違法なものと合法のものがあります。
合法のものは、許可を得て作られている、もしくは保護期間が切れているなどがあります。
違法なものは、もともとの制作者などに許可を得ずに作られています。
許可を得ずに似せたものを作ってしまうと、商標権や意匠権などを犯すことになります。
違法に作られるものには、無許可で似せて作ったゲームソフト、ブランド品、食品などがあります。
売れ行きがよい商品が似せて作られる傾向があります。
売れ行きがよい本物の商品と間違えて購入する人が出てくる可能性があり、「コピー品」を販売しているものは儲けることができます。
「コピー品」の言葉の使い方
本物に似せて作った品物を指して使用する言葉です。
合法のものも、違法のものもこの名で呼びます。
「レプリカ」と「コピー品」の違い
「レプリカ」は複製品のことです。
特に美術館・博物館で展示をしたり、研究に使用したり、コレクションしたりするためのものをいいます。
許可を得ていることが一般的です。
「コピー品」は似せ商品です。
模倣、真似をした品物のことで、オリジナルのものとやや違う部分が見られることがあります。
許可を得ているものと、得ていないものとがあります。
2つのものは再現したものなのか、模倣をしたものなのかという点が違います。
まとめ
2つのものはものまねといえるかもしれませんが、一方は忠実に再現をしており、もう一方はそこまで忠実ではない点に違いがあります。