この記事では、「イマジナリーフレンド」と「妄想」【もうそう】の意味や違い、例文を分かりやすく説明していきます。
「イマジナリーフレンド」とは?
自分が思い描く空想の中だけで仲良く遊べる人物を「イマジナリーフレンド」と呼び、趣味の話ししたり、面白いと思うことして楽しむわけです。
現実には、同じような考えや思想を持つ友達を持つのは難しいため空想の中で理想的な相手を作り出し、自分が楽しいと感じるような会話してみたり、遊んで夢のような世界を生み出すわけです。
このような空想の世界で理想的な友達を生み出すのは発想力豊かな2歳から7歳程度の小さな物心がつく子供に見られるものであり、本音が言える相手を作り出しては悩みを打ち明けたり、楽しい気持ちを共有します。
この「イマジナリーフレンド」を作り出す子供は、実際に友達と遊んでいるように会話したり、行動することがありますが、見えない相手と話す姿は第三者にとって異様に見えるわけです。
一人っ子の場合は、兄弟姉妹が欲しいと空想して交流してみたり、恋人が欲しいという人は自分のタイプの異性を作り出し、理想的なデートして幸せな気持ちに浸る場合もあります。
このように、現実社会で満たされないことを空想の中で求める人間の心理が生み出すことを「イマジナリーフレンド」と呼ぶのです。
「妄想」とは?
現実的にはあり得ないことがありうると信じてしまうことを「妄想」【もうそう】と言います。
目の前にいる人が、裏では自分の悪口を言っていると信じ込んでしまい、被害を受けたように感じることを「被害妄想」と言い表します。
誰もいないのに、人から見張られているような気持ちになると追い払う行為してみたり、威嚇するなどの行動を見せる、幻覚にも似たものに対して勝手に不安を覚えて怯えるわけです。
それまでは正常な判断ができていたのに、「妄想」にとりつかれると情緒不安定になりやすく、いきなり怒ったり、怯えるという行動が見られるようになります。
心と体のバランスが崩れるとうつ病を発症して、ますます人が自分を見張っているだの、傷つけられるのではないかと不安になり、これがひどいストレスになってしまうと妄想性障害を発症することがあります。
反対に、自分が大好きなアイドルとデートする光景を「妄想」することで幸せな気持ちに浸って楽しむ状況を表せる言葉ともなります。
恋人のいない人は頭の中でエッチな行為を「妄想」して自分の性欲を発散したり、好きなアニメのコスプレを着て遊ぶ姿を「妄想」して楽しむなど良い意味で使うこともできる言葉です。
「イマジナリーフレンド」と「妄想」の違い
「イマジナリーフレンド」と「妄想」の違いを、分かりやすく解説します。
ゲーム好きなかわいい女性と話したい、アニメに詳しいイケメンの友達が欲しいと思ったとき空想してそのような人と遊んで楽しむ相手を「イマジナリーフレンド」と言います。
あくまでも空想なので、実際に会って話したり、遊ぶことはできませんが、自分が今このような人と遊びたいと考えたときさっと頭の中で想像して遊べるのが面白いところであり、楽しい時間を過ごせるようになるわけです。
小さな子供に見られるもので、現実では満たされないことを満たすため空想します。
一方の「妄想」は、人が自分のことを悪く思っているだろうと勝手に考えては不安を覚えたり、悲しい気持ちになるなど悪い方向に物事を解釈して落ち着かなくなります。
ときにいいことを「妄想」して、自分の時間を楽しいものにする意味でも頭の中で想像しては幸せな気持ちに包まれるという違いがあります。
「妄想」が始まるのは10代の思春期頃からであり、様々な欲望を満たすため頭の中で考えては楽しむ機会が増えていくのです。
まとめ
どちらも人の頭の中で想像することを指す言葉ですが、「イマジナリーフレンド」は自分が理想としている友達像を思い描いて遊ぶことを意味しています。
「妄想」は、悪いことを考えてはひどく落ち込んだり、異性と楽しむ光景を頭の中で考えて楽しむという違いがあると覚えておくといいでしょう。
