「高気圧」と「気団」の違いとは?分かりやすく解釈

「高気圧」と「気団」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「高気圧」「気団」の違いを分かりやすく説明していきます。

「高気圧」とは?

「高気圧」は他の場所に比べて相対的に気圧が高いことを示す言葉です。

そして、気圧が高い所から気圧が低い所に向けて空気が流れることで、風が生まれるのです。

なお、気圧とは大気の圧力のことであり、ヘクトパスカルという単位を用いて表現されます。


「高気圧」の使い方

たとえば、あなたが天気予報で台風の襲来をしったとします。

このような場合に「高気圧の影響で台風が近づいているようです」と述べるとよいでしょう。

これにより、気圧の変化によって気候が変動している様子を、上手に表現できるのです。


「気団」とは?

「気団」「きだん」と読みます。

こちらは、「同じような性質を持つ空気のかたまり」を示す言葉です。

つまり「集団になっている空気の状態」を示して「気団」と呼ぶのです。

なお、日本周辺でも、オホーツク海気団や小笠原気団などの気団が存在しています。

「気団」の使い方

たとえば、あなたが梅雨前線の早まりを察知したとします。

このような場合に「オホーツク気団の影響で、梅雨前線が早まりました」と述べるとよいでしょう。

これにより、同一の性質を持つ特定の気団のことを、固有の名称で言い表す事ができるのです。

「高気圧」と「気団」の違い

「高気圧」「気団」では、示している対象が違っています。

空気の圧力が高いことを示すのが「高気圧」であり、特定の性質を持つ空気の集団のことを「気団」と呼ぶのです。

同じ空気に関係する言葉ではありますが、まったく違う意味で使用される言葉だと言えます。

「高気圧」の例文

ここでは「高気圧」を使った例文を挙げていきます。

・『高気圧により風が強まっています』
・『高気圧とは、空気の圧力が高い状態を示します』
・『高気圧の高い所から、風は流れてきます』
・『移動性高気圧が発生しているようです』

「気団」の例文

ここでは「気団」を使った例文を挙げていきます。

・『オホーツク気団の影響で梅雨前線が発生しました』
・『赤道気団によって台風が発生します』
・『シベリア気団が、日本に大雪を降らせます』
・『揚子江気団の影響で、さわやかな晴天が続いています』

まとめ

これらのことから、「高気圧」「気団」には、それぞれの意味があることが分かります。

しっかり意味を理解した上で、上手に使い分けるとよいでしょう。