「外科」と「内科」の違いとは?分かりやすく解釈

「外科」と「内科」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「外科」「内科」の違いを分かりやすく説明していきます。

「外科」とは?

「げか」と読み、診療対象は、内蔵、神経、骨、関節、皮膚などで、手術による治療を主にしている科です。

勤務医のほうが、開業医よりも多くなっています。

「外科」は、手と働きという意味の二つの言葉からなるギリシア語を語源とする“surgery”の訳語です。

ルネサンス以後には、理髪師が外科的な手術を行っていました。

1842年に、エーテル吸入麻酔法が発明されて近代外科が発達しました。

その後、消毒の重要性が発見され、1895年にはX線が発見されました。

近年は、レーザー光線や液体窒素、内視鏡などをメスの代わりに使い、切開や縫合が不要になる手術も可能になってきています。


「内科」とは?

「ないか」と読み、診療対象は、消化器や循環器、呼吸器、血液や神経などで、薬による治療を主に行っている科です。

体調が悪くなった人は、外科よりも先に内科にかかることが多いので、どのような病気なのかを見極めることも大切な仕事です。

問診、視診、触診、打診、聴診、検査や治療を行っています。

始めは内科にかかって、病気の症状が薬のみで対応できるときには、内科で治療し、手術が必要になった時には、外科に紹介することもあります。

また、心身医学が発達するにつれ、心療内科などの専門科もみられるようになりました。


「外科」と「内科」の違い

診療の対象と、治療方法が違います。

「外科」は手術による治療を専門としており、「内科」は薬による治療を専門にしています。

また、「内科」の方が診療所を開いている医師が多く、「外科」は病院で働いている医師が多くなっています。

大掛かりな手術は、個人のクリニックではしづらいので、外科で働いていた医師が、内科の看板を掲げて開業することもあります。

まとめ

「外科」は、手術を主に行う科で、「内科」は薬を使って病気を治すことと、問診などで病気を見極める科になります。