「板金」と「切削」はどちらも物質の加工技術を意味する言葉です。
この2つはそれぞれどのような加工技術のことでどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「板金」と「切削」の違いを解説します。
「板金」とは?
「板金」とは、「材料を曲げたり溶接したりする加工技術」を意味する言葉です。
「板金」の使い方
主に金属板など板状の材料に対して用いられる加工方法で、板材から目的の形に切り抜いたり圧力を加えて曲げたり材料同士を溶接でつなげたりする加工を指します。
板状の薄い材料に対して用いられる加工方法であり塊状や厚みのある材料には適しません。
一般的には自動車のボディなど金属板の傷やへこみを修理する技術として知られています。
「切削」とは?
「切削」とは、「切ったり削ったりする加工技術」を意味する言葉です。
「切削」の使い方
刃物で材料を切断したり表面を削ったりする加工を指します。
一般的にはブロック状の素材を切ったり削ったりして目的の形に形成する技術を指す言葉です。
厚みのある材料に適した加工方法であり継ぎ目のない一体成型で物体を作り上げることが可能ですが実際の加工には高性能の工作機械や熟練職人などが必要です。
「板金」と「切削」の違い
「板金」と「切削」の違いは「材料に対する加工方法」です。
「板金」では板状の素材から目的の形を切り出すほか材料を叩いて伸ばしたり曲げたりして形を変えていき足りない部分は溶接でつないで補います。
「切削」は元の材料を切ったり削ったりして体積を減らしながら必要な形を削り出していきます。
「板金」は薄い板状の素材に対する技術ですでにあるものの形を直したり整えたりするのにも使えますが「切削」は塊から物体を削り出す技術なので壊れた物品を直すのには不向きです。
「板金」の例文
・『金属板を板金で加工する』
・『車体のへこみを板金で修理する』
「切削」の例文
・『0. 01mmの精度で切削する』
・『コンピューター制御により自動で材料を切削する』
まとめ
「板金」と「切削」は材料の加工方法が異なります。
それぞれの技術に向き不向きがあるので違いを正しく理解しておきましょう。
