この記事では、「市場(イチバ)」と「市場(シジョー)」の違いを分かりやすく説明していきます。
「市場(イチバ)」とは?
「市場(イチバ)」とは定期的に売り手と買い手が集まり取引を行う場所です。
商売を生業にしている人達が自分の取扱商品を販売するためのものも、普段は他の仕事で生計を立てている人が不要なものを販売できるものもあります。
また全員が魚介類だけを取り扱う「市場(イチバ)」や全員が野菜だけを取り扱う区画など、「市場(イチバ)」で取り扱う商品は「市場(イチバ)」や区画単位で統一されている場合も多いでしょう。
「市場(シジョー)」とは?
「市場(シジョー)」とは経済活動における抽象的な概念です。
例えばこのジャンルの商品は全体で見て現在どれだけの規模で取引が行われているか、その規模はこれから縮小するか拡大するかなどを考察する場合などに「市場(シジョー)」という言葉が使われます。
売り手と買い手が取引する場所を「市場(シジョー)」と呼ぶこともありますが、その場合は慣例的に「市場(シジョー)」と呼んでいた歴史のある場所や、証券取引や金融取引のように商品に実物がない取引をする場合に使われる言葉です。
「市場(イチバ)」と「市場(シジョー)」の違い
「市場(イチバ)」と「市場(シジョー)」の違いを、分かりやすく解説します。
売り手が集まり買い手が物を買っていく場所が「市場(イチバ)」で、経済的な機能や概念を指す言葉が「市場(シジョー)」です。
「市場(イチバ)」で取引する場合商品は実物を手にとって売買しますが、「市場(シジョー)」の取引は実物を伴わない取引を行う場合が多いでしょう。
まとめ
取引する場所としては実物を売り買いする場所が「市場(イチバ)」で、実物がないものを売り買いするのが「市場(シジョー)」です。
ただし「市場(イチバ)」は取引する場所にしか使われませんが、「市場(シジョー)」は経済活動における概念を指す場合もあります。