「思」が使われている言葉として、「思わず」と「思いがけず」があります。
この記事では、「思わず」と「思いがけず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思わず」とは?
「思わず」とは、「そうしようと思う気もないのに」と言った意味があります。
「思わず」と似た意味を持つ言葉としては、「考えずに」、「無意識のうちに」、「何げなく」、あるいは「つい(つい)」などが挙げられます。
「思いがけず」とは?
「思いがけず」とは、「思いがけないことに」など、予期していなかったことが起こることを言います。
「思いがけず」と似ている言葉では、「図らずも(はからずも)」、「予想外に」、「たまたま」、「突然」、あるいは「不意に(ふいに)」などがあります。
「思わず」と「思いがけず」の違い
「思わず」と「思いがけず」の違いを、分かりやすく解説します。
「思わず」とは、「そうしようと思う気持ちがないのに」と言うような意味です。
「思いがけず」は「思いがけないことに」など、予期していなかったことが起こることを表します。
「思わず」の例文
・『美しい鳥のさえずりが聞こえてきて、思わず上を見上げました』
・『驚きのあまりに、思わず声が出そうになりました』
・『懐かしい人に出会い、思わず声を掛けてしまいました』
・『行ってはいけない気がしたので、思わず足を止めて引き返しました』
「思いがけず」の例文
・『思いがけず欲しいものが手に入りました』
・『思いがけずいつもよりも早く起きてしまいました』
・『思いがけず仕事が予定よりも早く終わりました』
・『思いがけず時間がかなりかかってしまいました』
まとめ
「思わず」と「思いがけず」のように、「思」が入った表現は他にも数多くあります。
似ているようでも、意味はそれぞれ異なり、中には全く違ったことを表す場合もあります。
使い方を間違えないためにも、事前に意味を調べるなどして、意図に適した言葉を選んでいくようにしたいものです。