「課題」と「問題」と「目標」の違いとは?分かりやすく解釈

「課題」と「問題」と「目標」の違いとは?生活・教育

この記事では、「課題」「問題」「目標」の違いを分かりやすく説明していきます。

「課題」とは?

「課題」とは、果たすべき事柄、「問題」を解決するために対処すべき仕事や任務のことです。

「課題」に使われている漢字の意味を見てみると、「課」は割り当てること、「題」は答えが必要な事柄を示しています。

これらを組み合わせた「課題」は、ある「問題」の答えを出すために必要とされる事柄や仕事を表しています。

「課題」は、答えや結果を出すことが求められている事柄のことです。

例えば、学校から出される「宿題」がそれにあたります。

また、何かの目的を達成しようとする段階で生じる「問題」を解決するため課せられる任務や仕事も「課題」といいます。

「問題」を解決するためには、原因を究明し、その原因を解消していく必要があります。

その際、どのような対処を取れば良いか検討して方法を見つける役割、仕事が「課題」といえるのです。


「課題」の例文

・『読書感想文を書く課題が出された』
・『この町の課題は、地元で就職する若者を増やすことだ』


「問題」とは?

「問題」は、答えを求めて問うこと、または、目標の達成を弊害している事柄、世の中に良くない影響をもたらしている事象などを指します。

漢字の「問」は尋ねること、といただすことを表し、「題」は答えが必要な事柄を表しています。

これらの漢字を組み合わせた「問題」は、ある事柄の答えを求めて問うことを指しています。

具体的には、試験に出される問い、研究や議論の対象になる事柄、あるいは、目標の達成を妨げる事象や現状とのギャップのことです。

また、世間をにぎわすような話題や事件も「問題」といいます。

「問題」は正解を求めて出題されるだけでなく、「問題」について話し合ったり対策を考えたりするために提起されることもあります。

「問題」の例文

・『英語の試験は、リスニングの問題が難しかった』
・『町内会で会合を開き、ゴミ問題について話し合う』
・『高齢者を狙う犯罪の増加が問題になっている』

「目標」とは

「目標」とは、目的地に行きつけるように設けた目印、あるいは、目的を達成するために設ける水準や対策のことです。

漢字の「目」「標」は共にめじるしを意味しておりり、これらを組み合わせた「目標」は、ある目的を成し遂げるためにつける、目立つ印を表しています。

「目標」は、ある地点へ迷わずたどり着けるように設ける印、または、目的を達成するために設ける明確な水準や具体的な方法を指します。

「目標」の例文

・『半年で10㎏やせることを目標にダイエットを頑張る』
・『交番を目標にして右に曲がると、赤い屋根の家が見えるはずだ』

「課題」と「問題」と「目標」の違い

「課題」「問題」「目標」は、いずれも目的を達成する際に関わる事柄を表しています。

「目標」は、目的を達成するために設ける水準や対策のことです。

「問題」は、答えを求めて問うこと、あるいは、目的を達成しようとする際に生じる弊害や目的とのギャップを指します。

「課題」「問題」の原因や解決策を見つけて実践すること、またはその任務を指します。

「問題」「課題」は似ていますが、「課題」「問題」よりも具体的で原因やすべき仕事が明確化されているところが「問題」と異なっています。

まとめ

「課題」「問題」「目標」は、何かの計画を立てて実行しようとするときに用いられる言葉です。

「課題」「問題」は同じような意味を持つ言葉に見えますが、ニュアンスは異なります。

それぞれの意味を把握して適切に使い分けていきましょう。