SNSなどを使用するにあたっては、それらのサービスを利用するための会員登録が必要であり、それには契約が伴う場合もあります。
そして、そのサービスを利用している限り、決められたルールを守る必要があります。
ルールを守らない場合には、強制退会の処分が下されることもあります。
そんな時に使用される、「解約」、「退会」、「解除」という言葉はどういう意味でしょうか。
また、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「解約」と「退会」と「解除」の違いを分かりやすく説明していきます。
「解約」とは?
「解約」とは、「契約を解除する」ことです。
「契約」には、様々なタイプのものがあるので、「解約」する場合にも、それぞれの方法や手順があります。
例えば、携帯電話を「解約」する場合には、一般的には、利用している携帯電話かSIMカードを持ってサービス提供業者の店舗に行き、未支払いの料金を支払うことで可能です。
利用中に取得したポイントなどは「解約」しても、引き継がれる場合もあります。
英語では「cancel」が最も近いと思われます。
「退会」とは?
「退会」とは、「会員を退く」ことです。
別の言い方では、「利用しているサービス等の会員をやめる」と言うこともできます。
「退会」する場合には、会の規約によって制限や特殊な手続きが必要な場合もあります。
例えば、スポーツジムのような施設の利用会員の「退会」の場合には、一ヶ月以上前に届ける必要があるとか、入会金は払い戻さないとか、入会時に一定の会員継続期間を前提に割引を受けた場合には精算する等の制限もありえます。
英語では「quit」が一般的でしょう。
「解除」とは?
「解除」とは、「ある特殊な状態から元の状態に戻る」ことです。
言い換えれば、「セットされているものを取り外す」とも言えます。
狭い意味では「契約解除」のような言い方が最も頻繁に使用されますが、それ以外にも「アラーム解除」や「警報解除」、「保護解除」など様々なケースで使用されます。
英語では、「lift」が近いでしょう。
「解約」と「退会」と「解除」の違い
これらの言葉は、何かのサービスや契約を中止する場合に使われますが、それぞれの意味は全く違います。
「解約」は「契約の解除」、「退会」は「会員を止める」、「解除」は「ある状態からそれがない状態に戻る」と言う意味です。
したがって、これらを全て使用して文章を作ると、「スポーツジムの退会に当たっては、個人ロッカーの解約と、キーの参照番号の解除が必要です」となります。
まとめ
この記事では、「解約」と「退会」と「解除」の違いを説明してきました。
SNSなどを使用するにあたって、会員として登録されて、使用を開始すると、そこには責任が生じます。
一般的なSNSにおいては、昔のゴルフ会員のような、契約書や会員のしおりのようなものは手に取れる形では存在せず、すべてはわざわざネットで詳細を辿って行かなければ見られません。
したがって、会員のルールさえ知らない人も沢山います。
今後のことも考えて、この機会に用意されているものを見直してみましょう。