この記事では、「アンティーク」と「骨董品」と「美術品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アンティーク」とは?
「アンティーク」の意味は以下の通りです。
1つ目は「古い美術品や工芸品などのこと」という意味で、美術品や工芸品で、単に作られた年代が古いものことです。
2つ目は「年代を経て品格が出ること」という意味で、何年も経っていることで渋さや良さなどの風合いが際立っているもののことです。
上記に共通するのは「西洋の古いもの」という意味です。
「アンティーク」はフランス語を語源とした「antique」が日本語化した言葉で、「l古美術品」「骨董家具」「古典美術」などの意味があります。
「アンティーク」の使い方
「アンティーク」は名詞・形容動詞として「アンティークだ・である」「アンティーク家具」「アンティーク雑貨」などと使われます。
基本的に、特に西洋の古い美術品や工芸品、家具などで、独特の風合いが感じられるものに使われる言葉です。
「アンティーク」の例文
・『アンティークショップで素敵な椅子を見つけた』
「骨董品」とは?
「骨董品」は「こっとうひん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「美術的な価値や希少価値のある、古美術品や古い工芸品」という意味で、年代物で価値のある、美術品や工芸品などのことです。
2つ目は「古いだけで役に立たないもの」という意味で、古いがらくたのことです。
上記に共通するのは「東洋の古いもの」という意味です。
「骨董品」の使い方
「骨董品」は名詞・形容動詞として「骨董品だ・である」「骨董品を買い取る・買い取った」「骨董品的に使えない」などと使われたりします。
基本的に、古い美術品や工芸品などで、価値のあるものに使われる言葉です。
「アンティーク」と意味は同じですが、「骨董品」の場合特に東洋の年代物に使われることが多くなります。
「骨董品」の例文
・『祖父は骨董品を集めるのが趣味だった』
「美術品」とは?
「美術品」は「びじゅつひん」と読みます。
意味は、「絵画・書画・彫刻・工芸など、芸術的価値のある作品のこと」です。
作品として作られたもののうち、美術的価値があると認められたもののことです。
「美術品」の使い方
「美術品」は名詞として「美術品が集められている」「美術品が揃っている」「美術品を扱う」などと使われます。
基本的に、芸術作品として作られたもののうち、価値が認められたものに使われる言葉です。
「美術品」の例文
・『この倉庫には数多くの美術品が保管されている』
「アンティーク」と「骨董品」と「美術品」の違い
「アンティーク」は「特に西洋の古い美術品や工芸品、家具などで、独特の風合いが感じられるもの」という意味です。
「骨董品」は「特に東洋の古い美術品や工芸品などで、価値のあるもの」という意味です。
「美術品」は「芸術作品として作られたもののうち、価値が認められたもの」という意味です。
まとめ
今回は「アンティーク」と「骨董品」と「美術品」について紹介しました。
「アンティーク」は「主に西洋の古い美術品や工芸品」、「骨董品」は「主に東洋の古い美術品や工芸品」、「美術品」は「芸術的価値がある作品」と覚えておきましょう。