この記事では、「不審」と「不信」と「不振」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不審」とは?
「不審」は「ふしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「疑わしいと思うこと」という意味で、その人やものごとについてあやしい点があると思うことです。
2つ目は「疑いをかけられること」という意味で、ある悪いことをする・したのではと疑われることです。
上記に共通するのは「疑う」という意味です。
「不審」の使い方
「不審」は名詞・形容動詞として「不審だ・である」と使われたり、形容詞として「不審な」と使われたり、副詞として「不審に」と使われたりします。
基本的に、人やものごとについて、怪しい点があることや、悪いことをする・したのではと疑うことに使われる言葉です。
「不審」の例文
・『夜に帰宅する途中、公園で不審な人物を見かけた』
「不信」とは?
「不信」は「ふしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「確かなものだと思えないこと」という意味で、信用できないことです。
2つ目は「誠実でないこと」という意味で、人をあざむく行為のことです。
3つ目は「信仰心がないこと」という意味で、宗徒でありなが教えを信じない人のことです。
上記に共通するのは「信用しない」という意味です。
「不信」の使い方
「不信」は名詞・形容動詞として「不信だ・である」「不信行為」と使われたり、形容詞として「不信の」と使われたりします。
基本的に、人やものごとが確かであると思えず、頼れない様子に使われる言葉です。
「不信」の例文
・『今回のコロナ対策ですっかり政治不信におちいってしまった』
「不振」とは?
「不振」は「ふしん」と読みます。
意味は、「勢いが盛んでない状態のこと」で、成績や業績などが伸び悩むことを言います。
「振」は「ふる」とも読み、「勢いが盛んになる」という意味です。
「不振」の使い方
「不振」は名詞・形容動詞として「不振だ・である」「成績不振」「業績不振」などと使われたり、形容詞として「不振の」と使われたり、副詞として「不振に」と使われたりします。
基本的に、ものごとの勢いが盛んにならず、伸び悩んだ状態に使われる言葉です。
「不振」の例文
・『年末に大掛かりなキャンペーンを打ち出すも売上は不振のままだ』
「不審」と「不信」と「不振」の違い
「不審」は「人やものごとについて、怪しい点があることや、悪いことをする・したのではと疑うこと」という意味です。
「不信」は「人やものごとが確かであると思えず、頼れない様子」という意味です。
「不振」は「ものごとの勢いが盛んにならず、伸び悩んだ状態」という意味です。
まとめ
今回は「不審」と「不信」と「不振」について紹介しました。
「不審」は「怪しいと思うこと」「疑うこと」、「不信」は「信用できないこと」、「不振」は「勢いがない状態」と覚えておきましょう。