体の支えに用いる道具として「ステッキ」と「杖」がありますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「ステッキ」と「杖」の違いを解説します。
「ステッキ」とは?
「ステッキ」とは、「体を支え歩行の補助として用いる棒状の道具のうちの腰から下程度の長さで握り手がついているもの」です。
「ステッキ」の使い方
長さ80センチ前後で細長い棒状をしており主に体を支えて歩行の補助に用いられるほか、護身のための武器や指揮棒としても用いられます。
現在使われている「ステッキ」の多くは歩行の補助という実用的な目的だけではなくおしゃれのための小道具としても使われるアイテムです。
主な素材としては木材や竹など植物が使われますが動物の骨や角などでも作られています。
現在実用品として製造されているものの多くは耐久性に優れる金属と軽量な樹脂やプラスチックなどを組み合わせています。
「杖」とは?
「杖」とは、「体を支え人体の補助として用いられる細長い棒状の道具」です。
「杖」の使い方
両足だけで立ったり歩いたりするのが困難な時に使用される道具で細長い棒を地面に着き第三の足として用います。
日常的に使われるのは腰の高さ程度のものが多いのですが、登山用など人の背丈を超える長さの「杖」もあります。
現在の用途はほとんど加工の補助用具ですが歴史的には権力の象徴として用いられており、豪華な装飾で飾られた「杖」も数多く残されています。
「ステッキ」と「杖」の違い
「ステッキ」が体を支える棒状の道具のうちデザインや持ちやすさを重視した小型のものを指すのに対し、「杖」は体を支えるために使われる棒状の道具全般を指します。
「ステッキ」はいろいろな種類がある「杖」のうちの一種です。
「ステッキ」の例文
・『山高帽にステッキでコーディネートをまとめる』
・『マジシャンがステッキを振りかざす』
「杖」の例文
・『足が悪いので杖が手放せない』
・『山登りには杖があると便利だ』
まとめ
「ステッキ」と「杖」は別の意味で使われる言葉です。
形状や使い道によって分類されるので意味を知り正しい呼び方を使いましょう。