この記事では、「予約を押さえる」と「予約を抑える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「予約を押さえる」とは?
催事や商品、交通期間の指定席などの予約を取ることで、「チケットを押さえた」などの使い方ではチケットが予約という意味になります。
人気のあるものでは予約合戦という言葉もあるため、押さえるという言葉の「ものが動かないように押し付けて力を加える」という意味合いが「予約を押さえる」という言葉で感じられるものと言えます。
電話やインターネットサーバーの混雑で取りにくい予約であるほど「予約を押さえる」実感が強くなると言えるでしょう。
ただし「予約を押さえる」という言葉そのものには予約を押さえることに対しての難易度的な意味合いは含まれておらず、先着順で1番が予約開始時間20分後に取れるようなチケットであっても、インターネットサーバーにつながらずに1時間近く経過してとったチケットであっても「予約を押さえる」という言葉が使えます。
これらの場合「予約を押さえるのが楽だった」「予約を押さえるのが大変だった」という言葉にして状況を振り返ることは可能です。
「予約を抑える」とは?
予約を押さえるの誤字で、抑えるという言葉は押さえると同じ意味もあるものの、抑制する、我慢するといった意味があり、予約するのを抑えめにする、予約を控えめにするといったふうに取られかねない誤字でもあります。
例えば塩分を抑えるなどと言うと塩分を減らすというイメージができるでしょう。
野球で相手打線を抑えるという言葉はありますが猛威を防ぐという意味合いが近く、予約に関してはやや意味が通らなくなってしまいます。
「予約」という比較的現実的で生活に近いものであるため、造語として「予約を抑える」という言葉を使うのもかなり難しく、ハードルの高さに反して地味な印象も強いと言えます。
誤字の段階から抜け出すことはまず考えられないのが「予約を抑える」という言葉だということができます。
「予約を押さえる」と「予約を抑える」の違い
「予約を押さえる」と「予約を抑える」の違いを、分かりやすく解説します。
「予約を押さえる」は予約を取る、予約を確定させるなどの意味で、ライブや展覧会、交通チケットの予約などあらゆる予約のシチュエーションで使えます。
「予約を抑える」という言葉は抑える部分が誤字で、抑えるという言葉には抑制する、我慢する、控えめにするといった意味あいがあるため、誤字が長く使われて意味が逆になるというケースにはなり得ないものと考えられます。
いずれにせよかなり過去から予約を抑えるという言葉は誤字のため、特に覚えておく必要もないでしょう。
まとめ
「予約を押さえる」と「予約を抑える」という言葉は「予約を押さえる」が正解となっています。
「予約を抑える」は使うべき言葉ではない上、強引に使っても意味合いの弱さがあるため、架空作品で使う表現にもならないものと考えられます。