この記事では、「情趣」と「風情」と「風流」の違いを分かりやすく説明していきます。
「情趣」とは?
「情趣」は「じょうしゅ」と読みます。
意味は「しみじみと落ち着いた気分や雰囲気」という意味で、上品でしっとりとした好ましい雰囲気のことを言います。
「情趣」の使い方
「情趣」は名詞として動詞を伴い「情趣がある・ない」「情趣に富む・富んだ」などと使われたり、「情趣的」と使われたりします。
基本的に、静かで染み渡る様な独特の上品な雰囲気に使われる言葉です。
「情趣」の例文
・『由緒ある日本庭園で情緒を味わう』
「風情」とは?
「風情」は「ふぜい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「上品で美しい雰囲気」という意味で、上品で見た目が映える様子を言います。
2つ目は「気配や様子」という意味で、あるものから自然に漂う雰囲気のことを言います。
3つ目は「所作や仕草」という意味で、能楽で使われる言葉です。
4つ目は「身だしなみ」という意味で、人の見た目から生じる雰囲気のことを言います。
上記に共通するのは「自然に生じる上品な分行」という意味です。
「風情」の使い方
「風情」は名詞として動詞を伴い「風情がある・ない」「風情を感じる・感じた」などと使われます。
基本的に、その有様から自然に生じる上品で美しい雰囲気に使われる言葉です。
「風情」の例文
・『この喫茶店は昭和レトロ調で非常に風情がある』
「風流」とは?
「風流」は「ふうりゅう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「上品で優雅な雰囲気」という意味で、格式が高く優雅な趣がある様子を言います。
2つ目は「世俗的なことから離れて、芸術的な趣味にいそしむこと」という意味で、高尚な趣味を持っていることを言います。
3つ目は「ふりゅう」とも読み、「昔の芸能で、豪華な衣装を着けて、お囃子に合わせて大勢で踊りを披露する風習のこと」という意味です。
上記に共通するのは「格式が高く優雅である」という意味です。
「風流」の使い方
「風流」は名詞・形容動詞として「風流だ・である」と使われたり、形容詞として「風流な」と使われたり、副詞として「風流に」と使われたりします。
基本的に、格式が高く上品で雅を感じさせる雰囲気に使われる言葉です。
「風流」の例文
・『彼は見かけによらず風流な趣味を持っている』
「情趣」と「風情」と「風流」の違い
「情趣」は「静かで染み渡る様な独特の上品な雰囲気」という意味です。
「風情」は「その有様から自然に生じる上品で美しい雰囲気」という意味です。
「風流」は「格式が高く上品で雅を感じさせる雰囲気」という意味です。
まとめ
今回は「情趣」と「風情」と「風流」について紹介しました。
「情趣」は「しみじみとした雰囲気」、「風情」は「自然に生じる上品な雰囲気」、「風流」は「格式が高く優雅な雰囲気」と覚えておきましょう。