「格言」と「名言」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「格言」と「名言」の違い生活・教育

この記事では、「格言」「名言」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

格言と名言の違い

「格言」とは、人生の機微や真実を表し、多くの人への戒めや教訓となるよなことを言い表した簡潔な言葉です。

「名言」とは、事柄の本質をうまくとらえた言葉です。

どちらの言葉もほぼ同じ意味を持っており、大きな違いはありません。

強いて言えば、「格言」は戒めや教訓となる言葉ですが、「名言」の意味にはそれが含まれていない点が違います。

戒めとは前もって注意をすること、教訓とは教え諭すことです。

「格言」は注意を促したり、教えを与えてくれる言葉といえるでしょう。

本質とは、物事の根本の性質や要素のことです。

「名言」は注意をしたりするのではなく、根本的なものを教えてくれる言葉といえるでしょう。

また、「名言」はその場にあった気のきいた言葉の意味もあります。


格言と名言の使い方の違い

どちらの言葉もほぼ同じ意味なので、使われ方もほぼ同じです。

どちらの言葉もためになるような先人の言葉を指して使われることが多くあります。

しかし、「名言」の場合は現代の人の言葉にも使われることがあり、この場合はその場にあった気のきいた言葉の意味で使われています。


格言と名言の英語表記の違い

「格言」は英語でことわざの意味では“proverb”、言い習わしの意味では“saying”、処世訓の意味では“maxim”と表記をします。

「名言」は英語で当を得た言葉の意味では“wise remark”、有名な言葉の意味では“famous saying”と表記をします。

格言の意味

「格言」とは、人生の真実や機微を表し、多くの人の戒めや教訓となる簡潔な言葉です。

機微とは、表面からはわからない微妙なおもむきや事情のことを意味します。

戒めは前もって注意すること、教訓は教え諭すことです。

人生の真実や機微は、長く生きていないとわからないものです。

さまざまな経験を通すことで、人生の真実や機微が見えてきます。

そのため、「格言」を残している人たちは先人であり、「格言」を言ったとされる年齢は若くはないことが珍しくありません。

格言の使い方

先人の言葉に使われることが多くあります。

日常会話の中で「今、格言を言ったよね」ということは少ないです。

「格言」は人生の真実や機微を表した言葉であり、そう簡単に出て来るものではありません。

長く生き、そしてさまざまな経験をしないと、なかなか「格言」は出てこないものです。

「格言集」として書籍が出版されていたり、インターネットで紹介されていたりします。

格言を使った例文

・『多くの格言を残した』
・『格言を忠実に守っている』
・『格言が人生に光を当ててくれた』
・『多くの格言を知っている人』
・『知るだけでなく格言を実行すべきだ』

格言の類語

「名言」「警句」「寸言」などが類語です。

「警句」は、真理を短く巧みに現した言葉を意味します。

「寸言」は、短いが意味の深い言葉のことです。

格言の対義語

「くだらない言葉」が対義語です。

程度が低くてばかばかしい言葉の意味があります。

名言の意味

「名言」は、事柄の本質をとらえた言葉のことです。

また、その場にあった気のきいた言葉の意味もあります。

本質とは、物事の根本的な要素や性質のこと、また哲学で存在するものの基底をなすものを意味しています。

物事の根本的な要素や存在するものの基底をなすものを知るには、多くの時間と人生経験が必要とされます。

そのため、「名言」を残したとされる人は若くないことが珍しくありません。

「名言」はその場にあった気のきいた言葉の意味もあり、この場合は若い人でも「名言」を言っていることがあります。

名言の使い方

物事の本質をついていると思える言葉に対して使われます。

「名言集」として書籍が出版されていたり、インターネットで紹介されていたりします。

気のきいている言葉だなと思えることにも使われ、「今、名言を言ったよね」といった使い方がされます。

名言を使った例文

・『名言集を読む』
・『忘れられない名言』
・『今のって名言じゃない?』
・『名言に励まされる』
・『名言を心に刻む』

名言の類語

「格言」「警句」「寸言」などが類語です。

その場にあった気のきいた言葉の意味では、「名句」「至言」も類語になります。

名言の対義語

「くだらない言葉」「気のきかない言葉」が対義語です。

くだらないには、程度が低くばかばかしいという意味があります。

気がきくは、細かいところまで注意が行き届くこと、しゃれていることです。

気のきかないは、打消しの意のないがつくことで、細かいところまで注意が行き届かない、しゃれていないことになります。

まとめ

どちらの言葉もほぼ同じ意味で、ほぼ同じように使われています。

しかし、「名言」は気のきいた言葉という意味でも使われていて、この点は「格言」と使われ方や意味が違います。