「至る」と「到る」の違いとは?分かりやすく解釈

「至る」と「到る」の違い生活・教育

この記事では、「至る」「到る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「至る」とは?

「至る(いたる)」とは、ある状態や段階になる、またはその時期や時刻になることを表しています。

「至る」と似た意味を持つ言葉としては、「達する」「極み」、あるいは「来る」などが挙げられます。


「到る」とは?

「到る(いたる)」とは、ある場所へ到達することを意味しています。

「到る」と似ている言葉では、「到着」「着く」、または「行く」などがあります。


「至る」と「到る」の違い

「至る」「到る」の違いを、分かりやすく解説します。

「至る」とは、ある状態や段階になることを意味しています。

一方、「到る」は、ある場所へ到達することを言います。

「至る」はある状態になること、達することを表しますが、「到る」はある場所へ到達する、行き着くと言う意味合いがあるので、この点が異なっています。

「至る」の例文

・『私共の配慮が至らず、大変申し訳ございませんでした』
・『私はこのように至って元気です』
・『ここに至るまで、実にさまざまな出来事がありました』
・『弊社は何度かの転機を迎えながら、今日に至っています』

「到る」の例文

・『建物の到る所に、例のポスターが貼ってありました』
・『ようやく山頂に到り、素晴らしい雲海を眺めることができた』
・『この旅では目的地に到るまでの道のりも楽しかったです』
・『広い庭園の到るところに、ベンチが設けてあったのが良かったです』

まとめ

「至る」「至」は、音読みでは「し」と読み、「到る」「到」は、音読みで「とう」と読みます。

「至る」「到る」では、両方「いたる」と読みますが、「至」「到」の漢字の音読みは異なります。

「至る」「到る」はどちらも同じような意味合いで使われている場合もあるようです。

どれを用いるか迷った時は、それぞれの漢字の意味から判断して選ぶようにすると良いでしょう。