この記事では、「卑屈」と「ネガティブ」と「謙虚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「卑屈」とは?
「卑屈」は「ひくつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「必要以上に自分を下げた態度を取ること」という意味で、自分の立場を低める態度が嫌味に感じる程である様子を言います。
2つ目は「いじけること」という意味で、否定的な考えにとらわれて、素直になれない様子を言います。
上記に共通するのは「自分をいやしめる」という意味です。
「卑屈」の使い方
「卑屈」は名詞・形容動詞として「卑屈だ・である」と使われたり、形容詞として「卑屈な」と使われたり、副詞として「卑屈に」と使われたりします。
基本的に、必要以上に自分を下げたりいじけたりして、周囲の人が扱いに困る性質に使われる言葉です。
「卑屈」の例文
・『彼女は自分が太っていると思い込んで卑屈になっている』
「ネガティブ」とは?
「ネガティブ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとを、正負の二極に見立てた際の負の側」という元の意味で、電極のマイナスや、数学のマイナス値のことを言います。
2つ目は上記から転じて「何事に対しても否定的・悲観的で、良い考えができない性質」という意味で、何でも悪い方向へ考える性格のことを言います。
上記に共通するのは「負の性質を持つ」という意味です。
「ネガティブ」の使い方
「ネガティブ」は名詞・形容動詞として「ネガティブだ・である」と使われたり、形容詞として「ネガティブな」と使われたり、副詞として「ネガティブに」と使われたりします。
基本的に、日常で使われる場合、何事も否定的・悲観的に考えてしまう性格の人を表す言葉です。
「ネガティブ」の例文
・『彼女なネガティブ思考で、失敗することばかり考えている』
「謙虚」とは?
「謙虚」は「けんきょ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「控えめでつつましいこと」という意味で、人前で出しゃばらず、大人しく振る舞う様子を言います。
2つ目は「へりくだって素直に相手の意見を受け入れること」という意味で、相手を尊重して、言うことに耳を貸したり、その通りにすることを言います。
上記に共するのは「控えめにする」という意味です。
「謙虚」の使い方
「謙虚」は名詞・形容動詞として「謙虚だ・である」と使われたり、形容詞として「謙虚な」と使われたり、副詞として「謙虚に」と使われたりします。
基本的に、相手を尊重して自分を下げて、控えめにふるまう様子に使われる言葉です。
「謙虚」の例文
・『彼は成功してもトイレ掃除を続けるなど謙虚な姿勢のままだった』
「卑屈」と「ネガティブ」と「謙虚」の違い
「卑屈」は「必要以上に自分を下げたりいじけたりして、周囲の人が扱いに困る性質」という意味です。
「ネガティブ」は「何事も否定的・悲観的に考えてしまう性格」という意味です。
「謙虚」は「相手を尊重して自分を下げて、控えめにふるまう様子」という意味です。
まとめ
今回は「卑屈」と「ネガティブ」と「謙虚」について紹介しました。
「卑屈」は「いじける」、「ネガティブ」は「否定的」、「謙虚」は「控えめ」と覚えておきましょう。