この記事では、「反面」と「一方」と「半面」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反面」とは?
「反面」は「はんめん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「反対にある側の面」という意味で、あるものに対してあるもう一つの面のことです。
2つ目は「他の面から見た場合」という意味で、副詞的にデメリットを述べる時などに使われます。
上記に共通するのは「相対する面」という意味です。
「反面」の使い方
「反面」は名詞として「反面にある・あった」「反面側」などと使われたり、副詞として「~の反面、~である」と使われたりします。
基本的に、ある一つの面や事柄に相対する、もう一つの面や事柄を表す時に使われる言葉です。
「反面」の例文
・『この生地は水を通さない反面、汗などの湿気がこもりやすい』
「一方」とは?
「一方」は「いっぽう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一つの方向」という意味で、ある一つの向きに従っている様子です。
2つ目は「2つあるうちの一つ」という意味で、2つに分かれているもののうち、片方のことです。
3つ目は「ひたすらその方向性にかたよること」という意味で、ある方向性にばかりかたよっている様子に使われます。
4つ目は「~すると同時に」という意味で、接続詞的に2つの事柄を述べる時に使われます。
5つ目は「話は変わって」という意味で、接続詞として前のことに関わる、違う内容を述べる時に使われます。
上記に共通するのは「2つのうちのひとつ」という意味です。
「一方」の使い方
「一方」は名詞として「一方の意見」「一方通行」「一方的」と使われたり、「太る一方だ」「遊ぶ一方で勉強している」など、接続詞として使われたりします。
基本的に、2つあるうちのもう一つの方向性を強調する時に使われる言葉です。
「一方」の例文
・『彼女は人に対して優しい一方、おせっかいな部分もある』
「半面」とは?
「半面」は「はんめん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「顔の半分」という意味で、「面」は「顔」という意味です。
2つ目は「ある広さの半分」という意味で、正式な広さの半分のことを言います。
3つ目は「ものごとの片方の面」という意味で、あるものごとの、表立った部分とは違う面のことを言います。
上記に共通するのは「2つに分けたうちの一つ」という意味です。
「半面」の使い方
「半面」は名詞として「半面の広さ」「半面を使う」「半面分」「~の半面がある」などと使われます。
基本的に、一つのものごとを2つに分けたうちの一つを言い表す時に使われる言葉です。
「半面」の例文
・『彼は少し軟弱だが、子供に優しいという半面もある』
「反面」と「一方」と「半面」の違い
「反面」は「ある一つの面や事柄に相対する、もう一つの面や事柄を表す時に使われる言葉」という意味です。
「一方」は「2つあるうちのもう一つの方向性を強調する時に使われる言葉」という意味です。
「半面」は「一つのものごとを2つに分けたうちの一つを言い表す時に使われる言葉」という意味です。
まとめ
今回は「反面」と「一方」と「半面」について紹介しました。
「反面」は「相対する面」、「一方」は「もう一つの方向性」、「半面」は「2つに分けたうちの一つ」と覚えておきましょう。