「似顔絵」と「肖像画」と「自画像」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「似顔絵」と「肖像画」と「自画像」の違いとは?生活・教育

絵を見て楽しむ文化は世界中にありますが、特に自分を描いた絵がほしい、見たいという人も多いでしょう。

しかしそう言った絵にも幾つか種類があり、誰かに描いてもらうなら、なんと言って描いてもらうかによって、出てくる絵も違うので注意が必要です。

この記事では、「似顔絵」「肖像画」「自画像」の違いを分かりやすく説明していきます。

「似顔絵」とは?

「似顔絵」は特定の人物をモデルにして、その顔に似せた絵を指します。

モデルの顔に似せると言っても本物の顔に限りなく似せた、いわゆる写実的な絵とは限らず、モデルの特徴や印象を強調する形でデフォルメした絵柄の「似顔絵」も多いです。

警察が犯人捜しに使うために聞き出した特徴から描いた絵も、ファンが好きな芸能人をコミカルな絵柄で描いたイラストも「似顔絵」です。

顔以外の体も含めて描かれることも多く、全身画も少なからずありますが、顔部分が重要であり、「似顔絵」の多くは顔を強調して描かれます。


「肖像画」とは?

「肖像画」は人物の外観をモデルにして描いた絵全般を指す言葉です。

写実的に描いた絵も、デフォルメされて描いた絵も、顔だけを描いた絵も、全身を描いた絵も、全部「肖像画」になります。

「似顔絵」「肖像画」の一種であるため、「似顔絵」「肖像画」には共通点が多いです。

ただし「肖像画」には顔が目立たない構図の絵や、後ろ向きなどで顔が全く見えない構図の「肖像画」もあり、「似顔絵」ほど顔の重要性は高くありません。


「自画像」とは?

「自画像」は自分で自分のことを描いた絵です。

他人が描いた「肖像画」は、モデルが自分であっても「自画像」とは呼びません。

「自画像」は技術的なものとは別の理由で、必ずしも本人に似ているとは限らないというのも、大きな特徴でしょう。

自分自身の顔を元に実写的、あるいは特徴を強調して描いた「自画像」もありますが、自分のアバターとして描かれた「自画像」には、動物やロボットなど人間ですらない物をモチーフに描かれた物もあります。

「似顔絵」と「肖像画」と「自画像」の違い

「肖像画」は人の外観をモデルにして描かれた絵全般を指す言葉であり、「似顔絵」「自画像」「肖像画」の一種です。

「似顔絵」「肖像画」以上に顔が描かれているものが多く、モデルの特徴が強調、誇張されている絵を指して使われることが多いという点で「肖像画」と違います。

「自画像」は自分で自分を描いていることであり、自分以外のものを自分のアバターとして描かれていることもあるというのが、「肖像画」「似顔絵」との大きな違いです。

まとめ

「似顔絵」「肖像画」であり、「自画像」「肖像画」でかつ「似顔絵」ですが、自分の「自画像」は自分で描かなければ誰も描けません。

誰かに自分を描いて貰う場合、大抵は「似顔絵」といいますが、より写実的に描いてもらいたいなら、「肖像画」のような絵と頼むと、より実物に近く描かれる可能性が高くなるでしょう。