「嘘から出たまこと」と「瓢箪から駒」の違いとは?分かりやすく解釈

「嘘から出たまこと」と「瓢箪から駒」の違い生活・教育

この記事では、「嘘から出たまこと」「瓢箪から駒」の違いを分かりやすく説明していきます。

「嘘から出たまこと」とは?

「嘘から出たまこと」「うそからでたまこと」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「初めは嘘のつもりで言ったことが、偶然事実になること」という意味で、嘘をついたつもりが、いつの間にかその様な流れになり、結果として現実になってしまうことです。

2つ目は「冗談で言ったことが、結果として真実になること」という意味で、軽い気持ちで言ったことがいつの間にか実現してしまっていることです。

上記に共通するのは「嘘のつもりが本当になる」という意味です。

「嘘から出たまこと」の由来は、ことわざで作られた「江戸いろはかるた」で、「う」の札として使われていたことから来ています。


「嘘から出たまこと」の使い方

「嘘から出たまこと」はことわざ・慣用句として使われます。

嘘をついたもりが、周囲がそう思い込むことでその様な流れが出来てしまい、いつの間にか実現してしまうことや、冗談として口に出すことで、深層心理に刷り込まれ、無意識にその様な行動を取る様になり、現実になってしまうことに使われる言葉です。


「瓢箪から駒」とは?

「瓢箪から駒」「ひょうたんからこま」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「意外なところから意外なものが現れること」という意味で、思ってもいないところや、あるはずのない所から意外なものが出てくることです。

2つ目は「冗談のつもりで言ったことが本当になること」という意味で、「嘘から出たまこと」とほぼ同じ意味です。

3つ目は「道理として信じられないことのたとえ」という意味で、打消しの言葉を伴って使われます。

上記に共通するのは「とんでもないことが起きる」という意味です。

「瓢箪から駒」の由来は中国の逸話から来ています。

昔、「帳果」という仙人が、白馬に乗り各国を放浪していました。

休憩するのに大きな馬が邪魔になったので、なんと馬を小さな瓢箪の中に入れてしまったのです。

そして、また旅に出る時に小さな瓢箪から大きな馬を出したことから「とんでもないことをする」という意味で使われる様になりました。

「瓢箪から駒」の使い方

「瓢箪から駒」はことわざ・慣用句として使われます。

元々思ってもいないところから、意外なものが出てくることに使われていた言葉でしたが、現在では冗談のつもりで言ったことが本当になることのたとえとして使われることが多くなっています。

「嘘から出たまこと」と「瓢箪から駒」の違い

「嘘から出たまこと」「嘘のつもりで言ったことが、偶然事実になること」「冗談で言ったことが、結果として真実になること」という意味です。

「瓢箪から駒」「思ってもいないところから、意外なものが出てくること」「冗談のつもりで言ったことが本当になること」という意味です。

「嘘から出たまこと」の例文

・『嘘から出たまことで本当にアイドルと結婚してしまった』
・『嘘から出たまことで政治家になる』
・『宇宙飛行士になると言っておけば嘘から出たまことになるかも知れない』
・『嘘から出たまことで玉の輿に乗る』

「瓢箪から駒」の例文

・『瓢箪から駒でオーディションに合格する』
・『ゲーマーになったのは正に瓢箪から駒だ』
・『実家の屋根裏からお宝が出たのは瓢箪から駒だ』
・『庭から石油が出て瓢箪から駒の大金持ちになった』

まとめ

今回は「嘘から出たまこと」「瓢箪から駒」について紹介しました。

「嘘から出たまこと」「うそが本当になる」「瓢箪から駒」「思ってもないところから意外なものが出てくる」と覚えておきましょう。