この記事では、「アディオス」と「アデュー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アディオス」とは?意味
神の御許という意味がある“adios”と書いて【アディオス】と読むこの別れの挨拶は、二度と会えない人へ送る言葉です。
このことが転じて、遠くに行って仕事する夫や、ひとりだちして社会人になる子供がいつも神様と共にあることで無事に暮らせるよう願う気持ちを込めて使う言葉になります。
今度会えるのはいつか分かりませんが、新天地に行く友人や家族に対して応援する意味を込めて使うわけです。
「アデュー」とは?意味
“adieu”と書いて【アデュー】と読み、「ごきげんよう」と丁寧に言ったり、「さようなら」と別れ際に伝える挨拶言葉です。
語源は神を意味する「Dieu」に「a」を合わせることで神の場所という意味になります。
この意味で「今生の別れ」と訳し、親しい者に長い別れを伝える言葉として使われるようになったのです。
このことから、重い病気で亡くなりそうな人や、なかなか帰れそうにない仕事に行く人へ別れを伝えるときに使います。
「アディオス」と「アデュー」の違い
どちらも別れ際に使う言葉ですが、「アディオス」はスペイン人が親しい者に「また会いましょう」という気持ちを込めて使います。
一生会えないというわけではなく、またいつか会える人を見送るときに使うわけです。
もう一方の「アデュー」は、フランス人が別れるとき「さようなら」と伝える言葉であり、再会できない人に対して使う別れの挨拶という違いがあります。
「アディオス」の例文
・『息子が東京に出て一人暮らしをするので、駅でアディオスと伝えて見送った』
・『挙式が終わった後、海外で暮らす新郎新婦に大勢でアディオスと伝えた』
・『退職する上司を明るく送り出すため社員一同大きな声でアディオスと言って送った』
「アデュー」の例文
・『病死した祖母の寝顔に向かってアデューと伝えた私は、額にキスをした』
・『近所の男性と抱き合い、戦地へ行く彼にアデューと心の中でつぶやく』
・『土砂崩れに巻き込まれた親戚が眠る山に向かってアデューと叫んだ』
まとめ
別れるとき使われている言葉ですが、スペイン人のようにいっときの別れで使うか、フランス人のように今生の別れのときに伝えるのか、送る人の状況に合わせてどちらか選んでみるといいでしょう。