「運動エネルギー」と「力学的エネルギー」の違いとは?分かりやすく解釈

「運動エネルギー」と「力学的エネルギー」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「運動エネルギー」「力学的エネルギー」の違いを分かりやすく説明していきます。

理科の言葉を学びましょう。

「運動エネルギー」とは?

運動エネルギーとは、動いている物体が持っているパワーのこと。

前に進んだり後ろに下がったり、働きをするための原動力をいいます。

言いかえるなら、何かの運動をおこなっているものは、すべて運動エネルギーを保有しているといえます。

例えば乗用車が前に進むとき、この車は運動エネルギーがあることになります。

ちなみに運動エネルギーには一定の法則があって、授業では公式に当てはめて計算していきます。

K = 1/2×mv2(mvの2乗)というのが、その方程式です。

ちなみにKというのはギリシャの言葉で「運動」をあらわします。

「m」は質量のこと。

そして「v」は速さを示します。

つまり物体の質量と速さが分かれば、運動エネルギーを求めることができます。


「力学的エネルギー」とは?

力学的エネルギーとは、進んだり形を変えたり、力学的な働きをしているエネルギーをいいます。

力強く仕事をおこなっているパワーを、力学的エネルギーと呼んでいます。

力学的エネルギーの働きを学ぶ場合に、登場するのが運動エネルギーと位置エネルギーになります。

運動エネルギーは運動する能力をあらわしたもの。

位置エネルギーは上から下へ高低差から生まれる、エネルギーをいいます。

この2つのエネルギーについて分かりやすくまとめた法則が「力学的エネルギー保存の法則」です。

これは運動エネルギーと位置エネルギーを足し算すると、いつも一定になるという法則です。

まとめると位置エネルギーと運動エネルギーの2つの働きを合わせたものが、力学的エネルギーです。


「運動エネルギー」と「力学的エネルギー」の違い

どちらもエネルギーについて、表現した言葉です。

「運動エネルギー」「力学的エネルギー」の違いを、分かりやすく解説します。

・運動エネルギーと位置エネルギーの和が、力学的エネルギー
エネルギーというのは、物体が仕事をする能力をあらわします。

例えば日曜大工のトンカチ、電動のこぎりなどは、それぞれエネルギーを持っています。

こうした物体それぞれの能力に着眼して、そのエネルギーの大きさを調べていくのが、運動エネルギーや力学的エネルギーです。

力学的エネルギーは相対的なエネルギーの量をあらわします。

また力学的エネルギーは、位置エネルギーと運動エネルギーの和によって求められます。

またこの和は、いつでも一定です。

位置エネルギーが減れば運動エネルギーが増えて、反対に運動エネルギーが減れば位置エネルギーが増えます。

ドイツの物理学者マイヤーが発見した、科学の大発見です。

まとめ

「運動エネルギー」「力学的エネルギー」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらもエネルギーについて解明した科学の言葉です。

力学的エネルギーは、運動エネルギーと位置エネルギーの和で導き出していけます。

その和はいつでも一定になります。

理科を楽しく学びましょう。