この記事では、「中性」と「中和」の違いを分かりやすく説明していきます。
「中性」とは?
中性とは、ちゅうせいという読み方をする言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、物の真んなかや偏らないといった意味の中の文字に、本来備えているせいしつや生まれ付きといった意味がある性の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から中性は、対立している2つの性質のどちらにも属さないという中間の性質を表すのです。
「中性」の言葉の使い方
中性は、対照的な2つの性質のどちらにも属さない中間的な性質に対して使われる言葉となっています。
特に物質がアルカリ性でも酸性でもない、その中間と言える性質を有している物に対してこの中性という言葉が使用されているのです。
他にも男性とも女性とも判断が付かない様な人に対しても、中性的という形でこの言葉を利用して表現するケースが少なくありません。
「中和」とは?
中和は、ちゅうわという読み方をすべき言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、2つの物の間や物事のなかほどといった意味を持っている中の漢字に、性質が違う物同士が一緒に溶け合うといった意味を有する和の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ中和は、性質の異なる物同士が互いに融和する事で、それぞれの性質が失われるといった意味を示すのです。
「中和」の言葉の使い方
中和は、相反する物同士が溶け合う事で互いの性質を消し合う事に対して用いられる言葉となっています。
例えばアルカリ性の液体と、対照的な性質を持つ酸性の液体を一緒にする事でお互いの特徴を打ち消し合ってしまう事を、この中和という言葉で表現するのです。
同様に体内に毒が入った場合、その毒と相反する性質を持つ物質を体内に入れる事で毒の悪影響を消し去る事が出来ます。
この様な方法にも、この中和という言葉用いられているのです。
「中性」と「中和」の違い
中性と中和の文字表記を見比べてみると、2文字目に性と和という明確な漢字の違いに気付く事が出来ます。
とはいえ最初の文字は、同じ中の漢字が使われていて共に2文字の漢字で表現可能なので混同してしまう恐れは十分にあるのです。
ただし2文字目の漢字が違う事で、表す意味合いにも違いが生じています。
まず中性は、対立している2つの物質のどちらにも属さないという、中間的な性質を表す言葉です。
一方の中和は、性質の異なる物同士が融和する事により、それぞれの性質を失うという意味を示します。
まとめ
2つの言葉はどちらも、最初に同じ中の漢字が使用される言葉同士です。
ですが2文字目の漢字は違うため、示す意味自体には相違点を発見する事が出来ます。
ちなみに中性は、相反する性質を持つ2つの物質のどちら側にも属さない中間的な性質に対して使用される言葉です。
対する中和は、異なる性質を所有する2つの物質を一緒にする事で、互いの性質を失わせるといった意味に用いるべき言葉となっています。