この記事では、「買い付け」と「買い出し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「買い付け」とは?
「買い付け」は、営利目的で売買により利得を得る行為で業者が自ら現地に行き大量に購入する行為です。
つまり、安価で商品を購入し、転売という形で利益を得る行為そのものを「買い付け」と呼びます。
または、いつも行きつけのお店にて営利目的に関係なく商品を購入する行為のことを「買い付け」とも呼びます。
「買い出し」とは?
「買い出し」は、営利目的で商品を購入する行為ですが、安価に大量に仕入れるのではなく、直接お店などで商品を仕入れることです。
簡単に言えば、転売で商品をお店から仕入れると考えれば、「買い出し」になります。
なので、個人間で転売という形で収入を得ようと考えるのが「買い出し」だと考えてよいです。
「買い付け」と「買い出し」の違い
両者の違いは、業者が安価に商品を現地で入手して大量に商品を購入する行為であるか、個人間で商品を購入するかです。
よって、「ちょっとスーパーに買い出しに行く」というのは、個人間での購入をしてくるという意味で、「イランまでじゅうたんを買い付けに行く」と言えば、ペルシャじゅうたんの大量購入をしてくるということになります。
よって両者の違いは、業者が大量購入しようとするか、個人での購買であるかです。
「買い付け」の例文
・『イギリスまで紅茶の買い付けに行く』
・『なじみのお店で買い付けをしてきた』
「買い出し」の例文
・『スーパーがジャガイモの特売なので、フライドポテトを作るための材料購入のためにスーパーまで買い出しに行く』
・『転売で売れそうなゲームソフトを買い出しに行こうとしたが、現金が不足していた』
まとめ
「買い付け」に関しては、個人間ではなく、業者という大きな組織が自分たちの利益のために商品を大量購入することです。
なので、「スーパーに買い付けに行く」というワードを聞かないのは、スーパーでの買い物は個人間での買い物なので、スーパーを営業している人物がスーパーで商品を仕入れる目的で大量に購入するのはおかしい行為になります。
よって、「スーパーに買い出しに行く」という言葉が成立し、このワードであれば個人間での買い物になるので大量購入をしても個人での消費か、転売という形になります。
ただ、実は、業者さんが仕入れ目的で商品を少し購入してくるという意味では、「買い出し」という言葉が使用されているので、「買い出し」というワードのほうが、業者が営利目的で商品をどこかで購入する行為になるので一応、「営利目的でスーパーを経営している人物が、スーパーで買い出しをする」ということが成り立ちます。
ここが、「買い出し」の面白い点で、同業者同士が、自分たちの仕入れ価格よりも安い価格で野菜を売っているとなれば、あえて自分たちが売るために野菜を同業者から購入しようというのが、「買い出し」というワードになるのです。