この記事では、「分解」と「消化」と「分離」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分解」とは?
「分解」は「ぶんかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一つにつながっているものを、要素や部分に分けること」という意味で、一つのものをバラバラにすることを言います。
2つ目は「数学で、因数分解のこと」という意味です。
3つ目は「物が、化学変化により、基本となる単体に分かれること」という意味で、水が酸素と水素に分かれることなどを言います。
上記に共通するのは「一つのものを細かくする」という意味です。
「分解」の使い方
「分解」は名詞として動詞を伴い「分解する・した」と使われたり、副詞として「分解して」と使われたりします。
基本的に、一つとして構成されているものを、より細かい部分や要素に分けることに使われる言葉です。
「分解」の例文
・『彼はコンピュータを分解するのが趣味だ』
「消化」とは?
「消化」は「しょうか」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「生き物が、体内で食べ物を変化させて吸収する過程のこと」という意味で、食べ物を溶かして体に取り込む過程のことを言います。
2つ目は「理論や知識などを、よく理解して身に付けること」という意味で、頭の中でしっかり理解して自分のものにすることを言います。
3つ目は「たまった仕事やものごとをこなすこと」という意味で、やるべきことを全てやり終えることを言います。
上記に共通するのは「こなして終わらせる」という意味です。
「消化」の使い方
「消化」は名詞として「消化する・した」「消化される・された」と使われたり、副詞として「消化して」と使われたりします。
基本的に、食べ物を身体に吸収したり、ものごとをこなして終わらせることに使われる言葉です。
「消化」の例文
・『有給を全て消化してから退職する』
「分離」とは?
「分離」は「ぶんり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「1つのものを2つ以上の部分にする」という意味で、一つのものを2つ以上のものに分けることを言います。
2つ目は「変化させてある物質を分けて取り出すこと」という意味で、物質を変化させて含まれている物質を取り出すことを言います。
上記に共通するのは「別々にする」という意味です。
「分離」の使い方
「分離」は名詞として動詞を伴い「分離する・した」と使われたり、副詞として「分離して」と使われたりします。
基本的に、1つになっているものを、2つ以上の要素や部分に分けることに使われる言葉です。
「分離」の例文
・『ドレッシングは分離しているのよく振って使う』
「分解」と「消化」と「分離」の違い
「分解」は「一つとして構成されているものを、より細かい部分や要素に分けること」という意味です。
「消化」は「食べ物を身体に吸収すること」「ものごとをこなして終わらせること」という意味です。
「分離」は「1つになっているものを、2つ以上の要素や部分に分けること」という意味です。
まとめ
今回は「分解」と「消化」と「分離」について紹介しました。
「分解」は「バラバラにする」、「消化」は「吸収する」「終わらせる」、「分離」は「2つ以上に分ける」と覚えておきましょう。