「容易」と「安易」と「簡易」の違いとは?分かりやすく解釈

「容易」と「安易」と「簡易」の違いとは?生活・教育

皆さんは「容易」「安易」「簡易」という言葉を耳にしたり、実際に自分でも使われているかと思います。

これらの言葉には「易」という文字が共通していますが、各々の意味をご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「容易」「安易」「簡易」の違いを分かりやすく説明していきます。

「容易」とは?

「ようい」という読み方をする「容易」は、「簡単に行えること」「たやすいこと」「やさしいこと」などの意味を持っています。

「容易」「容」「ゆとりがある」という意味を持ち、「易」「かわる」というニュアンスがあることから、「容易=簡単に行えること」という解釈になってきました。


「容易」の例文

「容易」の例文を挙げると以下のようなものがあります。

・『寝る間も惜しまずに勉強していたので試験は容易にパスした』
・『なんでも容易にこなしてしまう』


「安易」とは?

「安易」「あんい」と読みます。

意味は「努力をしなくても難なくできること」「たやすいこと」「のんきなこと」「いい加減なこと」といったことを指しています。

「安易」の例文

「安易」の例文は以下の通りです。

・『安易な方法を選んでしまう』
・『安易な生活を送っているな』

「簡易」とは

「かんい」という読み方になる「簡易」「手順や手続きが簡単でたやすく行えること」という解釈になります。

「簡易」の例文

「簡易」の例文は次の通りです。

・『簡易書留で送ってください』
・『簡易宿泊所に泊っている』

「容易」と「安易」と「簡易」の違い

「容易」「安易」「簡易」の違いを考えてみましょう。

まず「容易」「安易」の」違いを」考えてみましょう。

「容易」「容」「入れる」という意味する示す漢字ですが、「簡単だ」「やさしい」などの意味も持っています。

このことから「安易」だけでなく「容易」も含めて「たやすいこと」と解釈できます。

しかし、「安易」「工夫や努力がないこと」の意味がありますが、「容易」にはそのようなニュアンスが含まれていないのです。

「安易」を見ると「いい加減」という意味となっていますが、否定的な要素の表現ばかりではなく、「適当に簡単」「適度な加減」などの示す場合でも使われており、「ちょうどよい調子」といった行程的なイメージでも使われるのです。

「簡易」「容易」は意味はかなり似通っていますが、各々の対義語を見ると「簡易」の対義語は「煩雑」「容易」の場合は「困難」となります。

このことから、「簡易」「ものごとがシンプルな状態」であることに対して、「容易」「簡単にできる状態」と理解できるわけです。

まとめ

「容易」「安易」「簡易」の意味や違いを説明してきました。

これらの言葉はかなり近い解釈があるものの、詳しく調べてみると、微妙に異なる点があることがお分かりいただけたかを思います。

このように同じニュウアンスを持ちながらも、細かな点で全く解釈が違うので、意味をキチンと理解しておく必要があります。