この記事では、「辛気臭い」と「陰気臭い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「辛気臭い」とは?
「辛気臭い(しんきくさい)」とは、その人が持っている通常の状態に比べて思い通りに行かずにいらいらしている状態を表します。
他の人から見た場合にも同様で、その様子がはたから見てもわかる状態に対して使われる言葉となります。
また、気がめいる様という意味も有り、考え込んで落ち着かずに気が晴れないようすや、心配事があって心がふさぐこと等にも用いられます。
辛気には、面倒なことや、はっきりせずにいらいらすること、気が重くなることなどの意味があります。
「陰気臭い」とは?
「陰気臭い(いんきくさい)」とは、暗くてじめじめしているような様子や暗い感じがする場所などを表します。
人に使われる場合には、はたから見てそのように感じる性格や見た目などの雰囲気などをさして使われる言葉となります。
また、部屋や空間などに使われる場合もあり、暗くてじめじめしている空間の状態をさして用いられます。
陰気には、天気や、雰囲気、気分などが沈んでしまってはればれしないという意味、うっとうしいことや暗い感じを表すようすという意味があります。
万物生成の根本になる精気の一つとして数えられ、陽気の対義語となります。
「辛気臭い」と「陰気臭い」の違い
「辛気臭い」と「陰気臭い」の違いを、分かりやすく解説します。
「辛気臭い」と「陰気臭い」の違いについて着目すると、「辛気臭い」は基本的に人の心のようすについてのみ使われる言葉となりますが、「陰気臭い」は人の心のようすのみならず、部屋や空間などに対しても使われる言葉という違いがあります。
また、「辛気臭い」のもつイメージは、普段のその人のようすと比べていらいらしている様子を表すのに対し、「陰気臭い」の持つイメージは、観測者が見た時の状態が、暗くてじめじめしているといった様子を表すという違いがあります。
まとめ
「辛気臭い」と「陰気臭い」について解説しました。
「辛気臭い」は、主に人の様子を対象として、普段の状態と比べて思い通りにいかずいらいらしている様子を表しているのに対し、「陰気臭い」は、人や空間などの様子を対象として、観測者から見た時の状態が、暗くてじめじめしているような様子を表すという違いがあります。