「はじめまして」は初対面の相手や初めてやり取りをする相手に対して使われる挨拶の定番です。
しかし、漢字で表記する場合、「初めまして」が正しいのでしょうか?それとも、「始めまして」が正しいのでしょうか?
この記事では、「初めまして」と「始めまして」の違いを分かりやすく説明していきます。
「初めまして」とは?
「初めまして」とは、「お初にお目にかかります」という意味で初対面の相手に対する挨拶として使われている言葉です。
口頭での挨拶文句としてはもちろん、初めての相手と書面でやり取りする際も、出だしの挨拶として「初めまして」はプライベートからビジネスシーンまで文の書き出しに使われています。
「始めまして」とは?
「始めまして」も「お初にお目にかかります」という意味で初対面の相手や初めてやり取りをする相手へ向けた挨拶として使われている言葉です。
先述した「初めまして」とは漢字は違うものの、読みも意味も全く同じになります。
「初めまして」と「始めまして」の違い
「初めまして」と「始めまして」の違いを、分かりやすく解説します。
結論から述べると、「初めまして」と「始めまして」はいずれも「お初にお目にかかります」という意味を表し、初対面の相手や初めてやり取りをする相手へ向けた挨拶としてどちらを使用しても問題はありません。
では、「初め」も「始め」も漢字が違うだけで全く同じ意味を指しているのかと言うと、そうではないのです。
「初め」と「始め」ですが、それぞれの漢字が指す意味には微妙な違いがあります。
「初め」の方は「初公開」や「初出勤」のように、「物事の期間における一番早い段階」や「ある期間における最初期」などの意味を指し、英語で言うところの“first”に相当すると言えます。
一方、「始め」の方は「始動」や「開始」のように、「物事の始まり」や「物事を始めること」などの意味を指し、英語で言うところの“beginning”や“start”に相当すると言えるでしょう。
「初対面」ともあるように、一見「初めまして」という表現の方が正しく、「始めまして」という表現は誤りのように感じます。
しかし、もともと「始めまして」と表記されていたのが時代を経て、「初めまして」とも表記されるようになっていきました。
したがって、現在では「初めまして」の方が使われるケースが多いようですが、年齢層が高くなると「始めまして」の方を使う方も増えるようです。
まとめ
初対面の相手や初めてやり取りをする相手へ向けた挨拶として、「初めまして」と「始めまして」のどちらを使っても正しいということでした。
ただし、「初め」は「初公開」など「物事の期間における最初期」、「始め」は「開始」など「物事の始まり」を指し、漢字自体はそれぞれ微妙に異なる意味を持っているので混同しないように注意しましょう。
ちなみに、あえて漢字を用いずに平仮名で「はじめまして」と表記しても問題ないようです。