「売値」と「買値」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「売値」と「買値」の違い生活・教育

この記事では、「売値」「買値」の違いを分かりやすく説明していきます。

「売値」と「買値」の違い

「売値」「買値」の違いについて紹介します。


「売値」と「買値」の使い方の違い

「売値」は、「ビジネスで、商品を相手に売る時の値段のこと」に使われます。

仕入れ値に対して利ざやを付けて、自分達に儲けが付く様に設定された金額のことを言います。

「買値」は、「ビジネスえ、商品を相手から買う時の値段のこと」に使われます。

客として商品を購入する時に、相手に実際に支払う金額のことを言います。


「売値」と「買値」の英語表記の違い

「売値」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「a selling price」で、「売るための価格」=「売値」という意味です。

“This sellin price seems not attractive for customers.” (この売値は顧客にとってはあまり魅力的ではない様に思える) 2つ目は「asking price」で、「言い値」「売値」という意味です。

“I did not want to buy that at the asking price.” (私はその売値でそれを買いたいと思わなかった) 「買値」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「a buying price」で、「買うための価格」=「買値」という意味です。

“I understood a buying price for the secondhand article.” (私はその中古品の買値に納得した) 2つ目は「purchase price」で、「仕入れ値」「買値」という意味です。

“We would like to have a meetin for a negotiation of a purchase price.” (我々はその買値を交渉する為に会議を開きたいと思っています)

「売値」の意味

「売値」「うりね」と読みます。

意味は、「相手に商品を売り渡す値段」です。

ビジネスで、相手に対して商品を売る時に設定する値段のことを言います。

会社の場合、利益が出る様にする為に、仕入れた値段にいくらか上乗せして値段を設定します。

その為に、「売値」が全てその人や企業の儲けになるとは限りません。

個人がフリマやオークションなどで、他人に中古品を売り渡す時の値段のことも「売値」と言います。

株においては、自分が保有している銘柄を手放す時に使われます。

基本的に、利益が出る・出ないに関わらず、人に物を売る時に付ける値段の総称に使われます。

「売値」はメーカーにより「小売希望価格」が設けられていますが、お店により異なることも多いのです。

「売値」の使い方

「売値」は、「相手に商品を売り渡す値段」に使われます。

「売値を付ける・付けた」と動詞を伴って使われることが多くなります。

「売値が安い」と言えば、同じ商品の値段を他の業者と比較して、その業者の値段が安いという意味です。

お店においては「売値」と言えば「値段」のことになります。

「売値」を使った例文

・『この商品は収益が低いのでもっと売値を高くするべきだ』
・『メーカーサイトの売値の方が安いので、ネット通販を利用する』
・『フリマで売値をもう少し安くして貰う様に出品者と交渉する』
・『この商品は今トレンドなので売値が多少高くても売れそうだ』
・『この世に一つしかない貴重な品物なので、とても売値が付けられない』

「売値」の類語

「店頭価格(てんとうかかく)」
「実際にお店で販売している値段」という意味です。

「ただ今より店頭価格から20パーセント割引で販売致します」などと使われます。

「定価(ていか)」
「ある商品について、前もって決めておく値段のこと」という意味です。

「定価は100円となっているが、あの店では80円で売っている」などと使われます。

「売値」の対義語

「売値」の対義語は「買値」になります。

「買値」の意味

「買値」「かいね」と読みます。

意味は「相手から商品を買い取る時の値段」です。

ビジネスで相手から商品を仕入れたり、個人が相手から商品を購入する時の値段のことを言います。

会社の場合、なるべく安い「買値」で仕入れて、高い「売値」で売った方が儲けが大きくなります。

個人でフリマやオークションを購入する時に、相手に支払う金額のことも「買値」と言います。

株においては、自分が欲しいと思う銘柄を購入する時に使われます。

「買値」は自分が納得して相手に支払う金額であり、商品と引き換えに支払った時点で取引が終了します。

「買値」の使い方

「買値」は、「相手から商品を買い取る時の値段」に使われます。

「〇〇円の買値が付く・付いた」などと使われたりします。

「買値」は主にビジネスで商品を仕入れる時に使われる言葉で、日常では単なる「値段」になります。

消費者がお店から商品を購入する時にお金を支払うのは当然ですので、いちいち「買値」という言葉を使う必要はないのです。

「売値」「買値」の違いは、商品を「売る側」「買う側」のどちらに主体を置いた値段か、という点です。

「買値」を使った例文

・『今回のオークションでは買値が高く付きそうで期待できる』
・『顧客から買値の相談があったが、強気で交渉した』
・『あまり買値が高くつく様ならば、数量を減らすことも考えよう』
・『友人がどうしてもこの絵が欲しいので、買値を教えてほしいと言ってきた』
・『株価がとうとう買値を割ってしまった』

「買値」の類語

「代金(だいきん)」
「ある商品に対して払うお金のこと」という意味です。

「ネット通販で、代金は着払いにして注文した」などと使われます。

「料金(りょうきん)」
「商品やサービスを使用、または利用したことに対して支払うお金」という意味です。

「長い間利用しないうちに、スポーツジムの利用料金が値上げした」などと使われます。

「買値」の対義語

「買値」の対義語は「売値」になります。

まとめ

今回は「売値」「買値」について紹介しました。

「売値」「商品を相手に売る時の値段」「買値」「商品を相手に売り渡す値段」と覚えておきましょう。