「独学」と「独習」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「独学」と「独習」の違い生活・教育

この記事では、「独学」「独習」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「独学」と「独習」の違い

「独学」とは、教えてくれる人がおらず、学校にも行かず、自分の力で学ぶことです。

「独習」とは、教えてくれる人がおらず、学校にも行かず、自分ひとりで学ぶことです。

どちらの言葉も、先生につかず、学校にも行かず、ひとりで学ぶという意味があり、同じことを意味しています。

英語を学ぶ方法には、中学校や高校の授業で英語の先生に教えてもらう、大学の講義を受ける、英会話教室に通う、英語の通信教育を受ける、参考書を使うなどがあります。

中学校や高校の先生に教えてもらう、大学の講義を受ける、英会話教室に通うは、「独学」でも「独習」でもありません。

参考書を使い、誰かに教えてもらうことなく、自分だけの力で学びことは、「独学」「独習」になります。

通信教育は、添削をしてもらったり、メールなどで質問をしたりする場合は、誰かに教えてもらっていることになりますが、添削や質問などをしない場合はひとりで学んでいるということができ、「独学」「独習」といえないこともあれば、そうであるといえることもあります。


「独学」と「独習」の使い方の違い

教えてくれる人がおらず、学校に行かず、自分だけの力で技術や学問を学ぶことについて使う言葉です。

同じ意味を持っている言葉ですが、使い方にやや違いがあります。

「独学」の場合は、言語や学問をひとりで学ぶことに使うことが多くあります。

フランス語、スペイン語、英語、韓国語、中国語などを学ぶことは、言語を学ぶといえます。

学問は理論的に体系づけられた知識と方法のことで、人文学、自然科学、社会科学などがあります。

こういったことをひとりで身につけることについて使用します。

「独習」の場合は、技術や学問をひとりで学ぶことに使うことが多くあります。

楽器の演奏、絵画、歌唱、木工などは技術であり、こういったものをひとりで身につけることについて使用します。


「独学」と「独習」の英語表記の違い

「独学」は英語で“self education”と表現をします。

「独習」は英語で“self study”と表現をします。

「独学」の意味

「独学」には、人に教えてもらうことなく、学校で習うこともなく、自分の力だけで学ぶという意味があります。

小学校、中学校、高校などでは、先生が生徒に知識を与えています。

これは先生から教えを受けているといえ、ひとりで学んでいることではないので、「独学」ではありません。

スペイン語を学びたい思い、参考書や問題集を購入して、自宅で自分の力だけで勉強をしていたとします。

これは、誰の力も借りておらず、「独学」といえます。

「独学」というと、家にこもってひとりきりで勉強するイメージがあるかもしれませんが、家にこもっての勉強でなくても、ひとりで学問などを見につけるのであれば「独学」といえます。

カフェや図書館の自習室などを使って勉強をするのも、自分ひとりの力であれば「独学」になります。

また、学生は学校に通っていますが、「独学」をすることができます。

学校で習っていること以外を、自分だけの力で身につけているなら「独学」です。

たとえば、学校では小説の書き方を教えてくれません。

これをひとりで学べば「独学」になります。

「独学」の使い方

教えを受けずに知識を身につけることについて使用をします。

技術的なものよりも、言語や学問を学ぶことについて使用することが多いです。

言語とは、音や記号を用いて人間の意志や感情などを伝える手段で、アイスランド語、イタリア語、インドネシア語、ウイグル語、日本語、韓国語、中国語、英語、オランダ語など、数多くのものがあります。

学問は理論的に体系づけられた知識や方法のことで、哲学、美学、心理学、文学、政治学、物理学、化学、数学、医学、薬学など、数多くのものがあります。

こういったものを教えを受けずに学ぶことについて使用する言葉です。

「独学」を使った例文

・『独学でパン作りを学ぶ』
・『闘病生活をしながらも独学で知識を身につけた』
・『独学のための時間をつくる』
・『独学によって10か国語を身につけた』

「独学」の類語

「独習」が類語です。

「独学」の対義語

「教わる」が対義語です。

教えを受けるという意味があります。

「独習」の意味

「独習」とは、人から教えてもらうことなく、学校に行くこともなく、自分の力だけで学ぶことです。

ピアノを弾けるようになりたいと考えたとします。

ピアノを弾けるようになるための方法には、ピアノ教室に通って先生に教えてもらう、知り合いに教えてもらう、自分だけで練習をするなどがあります。

教室に通って先生に教えてもらったり、知り合いに教えたもらったりすることは、他人の力を借りているので「独習」ではありません。

自分だけで練習をし、誰からも教えを受けていない場合は「独習」といえます。

参考書を使用して勉強することが少なくありませんが、何冊参考書を使用しても、ひとりで学んでいれば「独習」です。

オンライン授業は、インターネットを通じて誰かに教えてもらっているので、「独習」にはなりません。

独習とは教えを受けずに学ぶことで、どこで学ぶのかという意味は含まれていません。

自宅でも、カフェでも、公園でも、ひとりで学んでいれば「独習」といえます。

「独習」の使い方

教えを受けずに知識や技術を身につけることについて使用をします。

言語や技能的なものを身につけることについて使うことが多くあります。

技能とは、物事を扱ったり処理したりする能力のことで、馬に乗る、剣を使う、楽器を演奏するなどは、技術といえます。

こういったものをひとりで学ぶことに使う言葉です。

「独習」を使った例文

・『ピアノ演奏を独習する』
・『独習しているけれど、なかなか上達しない』
・『独習するための時間をつくる』
・『誰にも言わずに独習している』

「独習」の類語

「独学」が類語です。

「独習」の対義語

「教わる」が対義語です。

まとめ

同じ意味を持っていますが、使い方に違いがある言葉です。