この記事では、「自伝」と「伝記」と「ノンフィクション」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自伝」とは?
「自伝」は「じでん」と読みます。
意味は「自分で書いた、自分自身の歴史を書いたもののこと」です。
自分の今までの人生で経験してきたことを、書き表したもののことです。
「自」は「みずから」とも読み「自分の」という意味、「伝」は「つたえる」とも読み「人につたえるある人の一代記」という意味、「伝記」で「人につたえる自分の一代記」になります。
「自伝」の使い方
「自伝」は名詞として「自伝を書く・書いた」「自伝を出版する・した」「自伝にまとめる・まとめた」などと使われます。
基本的、自分の人生における経験を自分で書き記したものに使われる言葉です。
「自伝」の例文
・『彼女は今までの人生を振り返り自伝を書いた』
「伝記」とは?
「伝記」は「でんき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「個人の生涯に渡る行いや功績を文章にしたもの」という意味で、ある人の偉大な功績や、素晴らしい経歴などを書き記したものです。
2つ目は「古くから伝えられている事柄の記録」という意味で、昔から言い伝えられている事柄を文章化したものです。
上記に共通するのは「ある歴史を文章にする」という意味です。
「記」は「しるす」とも読み、「事柄を書き留める」という意味、「伝記」で「人に伝える為に事柄を書き留めること」になります。
「伝記」の使い方
「伝記」は名詞として「伝記を読む・読んだ」「伝記に残す・残した」などと使われます。
基本的に、ある人の偉大な功績や、素晴らしい行いなどを、生涯に沿って書き記したものに使われる言葉です。
「伝記」の例文
・『エジソンの伝記を読んで感動する』
「ノンフィクション」とは?
「ノンフィクション」の意味は、「つくり事ではない、事実に沿って作られた作品のこと」です。
ものごとの状態や流れなどを、事実に基づいて作品にしたものです。
ただし、年号や地名、人名などは変えられることも多くあります。
「ノンフィクション」は英語の「non-fiction」が日本語化した言葉で、「作り事でない」「作り話でない」「捏造でない」という意味があります。
「ノンフィクション」の使い方
「ノンフィクション」は日本語の場合、名詞・形容動詞として「ノンフィクションだ・である」「ノンフィクション小説」「ノンフィクション作家」などと使われます。
基本的に、その時の状況や流れなどが作り事ではなく、事実に基づいて作られた作品に使われる言葉です。
「ノンフィクション」の例文
・『彼女はノンフィクション作家として有名だ』
「自伝」と「伝記」と「ノンフィクション」の違い
「自伝」は「自分の人生における経験を自分で書き記したもの」という意味です。
「伝記」は「ある人の偉大な功績や、素晴らしい行いなどを、生涯に沿って書き記したもの」という意味です。
「ノンフィクション」は「その時の状況や流れなどが作り事ではなく、事実に基づいて作られた作品」という意味です。
まとめ
今回は「自伝」と「伝記」と「ノンフィクション」について紹介しました。
「自伝」は「自分で書く自分の一代記」、「伝記」は「人の生涯を書き記したもの」、「ノンフィクション」は「事実に基づいて作られた作品」と覚えておきましょう。