「平穏」と「平和」と「従容」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「平穏」と「平和」と「従容」の違いとは?生活・教育

私たちの国・日本は非常に平和な国だと言われています。

戦後70年以上経ち、大きな戦争を経験していません。

このことを「平和」で表現していますが、似たような言葉として「平穏」「従容」という言葉を思い浮かべる人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、「平穏」「平和」「従容」の違いを分かりやすく説明していきます。

「平穏」とは?

「平穏」「へいおん」という読み方をしますが、「何事も変わったようなことが起こらず、とても穏や かな状態であること」という意味を持つ言葉です。

「平穏」を構成する「平」「たいらなこと」「平たい状態のこと」を指していることから転じて「穏やかで何事もない安らかな状態のこと」を指しています。

「穏」「おだやか」「静かで落ち着いている様子」「安定したさま」という意味合いがあることから「平穏=とても穏やかな状態であること」となるのです。


「平穏」の例文

・『平穏に暮らしている』
・『平穏な状態が続く』
「平穏」の例文を見ると、状況や状態を表現する言葉であることが分かることでしょう。

そのために人に対して使うことはありません。


「平和」とは?

冒頭でも触れた「平和(へいわ)」「戦いや争いがなく穏やかな状態」「安らかな環境で和らぐこと」「穏やかで変化がないないこと」などの意味で解釈されています。

「平和」の例文

・『平和な世界』
・『日本は平和な国だ』
平和の例文でも分かるように、戦争がない穏やかな世界観を表現されていることが理解できます。

「従容」とは

「しょうよう」という読み方となる「従容」「どんな状況になっても落ち着きのある、あるいはゆとりのある様子」のことを指しています。

言い換えると、「決して慌てない」ということです。

慌ただしく忙しい毎日を送っていると考えるという習性が失わて、思考回路が空回りしたり止まってしまうことが珍しくありません。

このような時に冷静な判断ができるためのことが「従容」なのです。

どんな環境に置かれていても決して怒ったり騒いだりしない姿勢を持っており、正しい生き方をするためのヒントが隠されているのかもしれません。

「従容」の例文

「従容」の例文は津語の通りです。

・『患者は従容な雰囲気だった』
・『災害後に現地の人々は従容として過ごしていた』

「平穏」と「平和」と「従容」の違い

ここで「平穏」「平和」「従容」の意味を整理してみましょう。

「平穏」「変わったことがなくてとでも穏やかで静かなこと」であり、「平穏な日々を過ごす」といったような時間的な観念で使われています。

「平和」「戦争がなく穏やかな状態である」という意味で「従容」「決して慌てず落ち着いているさま」という意味となり、使われるシチュエーションが明らかに異なることが理解できることでしょう。

まとめ

ここまで「平穏」「平和」「従容」の意味や違いを説明してきました。

「平穏」「平和」は日常の会話や文章の中で見たり聞くことがありますが、「従容」はあまり使う機会が少ないかもしれません。

そのためにここで解説した内容をきちんと理解されて役立ててください。