「常々」と「かねがね」の違いとは?分かりやすく解釈

「常々」と「かねがね」の違い生活・教育

常々とかねがねは意味が似ているので、使い方に迷ってしまうことも多いと思います。

2つの言葉の違いについて紹介します。

常々とは?

常々は「つねづね」と読みます。

日常的であることやいつもそうであることといった意味があります。

いつもとか普段といった意味で使われています。

「常」という漢字には、いつも変わることなく同じであることという意味があります。

常々は元々「常常」と書いていたものを簡単に表現して「常々」と書くようになりました。

「々」は踊り字と呼ばれるもので、漢字とは違って記号のようなものです。

同じ文字を繰り返して書く場合に用いられるもので、次々や半々、並々などにも用いられます。

同じ漢字を繰り返すことで、より意味を強めています。

いつもという言葉よりもかたい印象があり、ビジネスシーンなどでも使われる言葉です。


常々の使い方

常々を使った具体的な例を幾つか挙げてみます。

・私は常々、あなたはもっと外に出て人生を謳歌した方がいいと思っていました。

・毎日コツコツと練習した方がいいと常々言い聞かせてきたけれど、あまり真剣には受け止めてもらえなかったことが分かってとても悲しいです。

・彼は常々ふるさとに帰りたいと言っていたので、希望が叶ってきっと大喜びしているでしょう。


かねがねとは?

かねがねには、以前からという意味があります。

以前からずっと続いて今の状態に至っていることを指す言葉です。

「兼ねる」の連用形である「兼ね」を繰り返しでできた言葉になります。

「兼ねる」には、未来のことも前もって考えておくといった意味があります。

ビジネスシーンなどでもよく使われていますが、敬語というわけではありません。

かねがねの使い方

かねがねを使った具体的な例を幾つか挙げてみます。

・あなたのお名前はかねがね伺っておりましたが、なかなか会う機会に恵まれず今回やっとお会いすることができました。

・新しくスタートするプロジェクトに問題が多いことは、私もかねがね大丈夫かと心配に思っていたところです。

・そのような計画がある噂はかねがね伺っておりましたが、内容については詳しく存じません。

常々とかねがねの違い

常々はいつもそうであることを意味しており、かねがねは以前からそうであることを意味しています。

「あなたにお会いしたいと常々思っていました」という場合、 いつも会いたいと思っていたという意味になります。

「あなたにお会いしたいとかねがね思っていました」という場合は、以前からあなたに会いたいと思っていたという意味になります。

「いつも」というニュアンスが含まれているのが常々で、「以前から」というニュアンスが含まれているのがかねがねです。

まとめ

2つの言葉の違いは、「いつも」というニュアンスが含まれているか「以前から」というニュアンスが含まれているかです。

「いつも」というニュアンスが含まれているのが常々で、「以前から」というニュアンスが含まれているのがかねがねです。