この記事では、「誤認」と「勘違い」と「誤解」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誤認」とは?
「誤認」は「ごにん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「間違って事実と思い込んでしまうこと」という意味で、事実とは違うことを認めてしまうことを言います。
2つ目は「見間違えること」という意味で、違うものを見てそうだと思ってしまうことを言います。
上記に共通するのは「間違って認める」という意味です。
「誤」は」「あやまる」とも読み「間違える」という意味、「認」は「みとめる」とも読み「ものごとをそれと見極める」という意味。
「誤認」で「ものごとを間違えてそれと見極めること」になります。
「誤認」の使い方
「誤認」は名詞・形容動詞として「誤認だ・である」「誤認する・した」と使われたり、副詞として「誤認して」と使われたりします。
基本的に、間違ったことを事実であると見極めてしまうことに使われる言葉です。
「誤認」の例文
・『彼の私に対する言動からして事実を誤認している可能性がある』
「勘違い」とは?
「勘違い」は「かんちがい」と読みます。
意味は「ものごとをうっかり間違ってそうだと思うこと」という意味で、ものごとをよく確認せずに簡単に考えてしまい、間違えることを言います。
「勘」は「ものごとの意味やよしあしを直感的に感じて判断する能力」という意味、「勘違い」で「直観的な判断が間違っていること」になります。
「勘違い」の使い方
「勘違い」は名詞・形容動詞として「勘違いだ・である」「勘違いする・した」と使われたり、副詞として「勘違いして」と使われたりします。
基本的に、その時についうっかり間違って事実だと判断してしまうことを言い、それが良い・悪いという意味はありません。
「勘違い」の例文
・『人の名前を勘違いして恥をかいた』
「誤解」とは?
「誤解」や「ごかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は、「ある事実を間違って理解すること」という意味で、知識や能力が不足して事実を正しく解釈できないことを言います。
2つ目は「言葉の意味などと取り違えること」という意味で、違う意味に解釈してしまうことを言います。
上記に共通するのは「意味を間違える」という意味です。
「解」は「とく」とも読み、「ものごとの意味や筋道をはっきりととらえる」という意味、「誤解」で「ものごとの意味や筋道を間違ってとらえること」になります。
「誤解」の使い方
「誤解」は名詞・形容動詞として「誤解だ・である」「誤解する・した」と使われたり、副詞として「誤解して」と使われたりします。
基本的に、事実を間違って解釈したり、そもそも意味を取り違えることに使われる言葉です。
「誤解」の例文
・『これは私が書いたものだと言うのは誤解だよ』
「誤認」と「勘違い」と「誤解」の違い
「誤認」は「間違ったことを事実であると見極めてしまうこと」という意味です。
「勘違い」は「ついうっかり間違って事実だと判断してしまうこと」という意味です。
「誤解」は「事実を間違って解釈すること」「そもそも意味を取り違えること」という意味です。
まとめ
今回は「誤認」と「勘違い」と「誤解」について紹介しました。
「誤認」は「事実を間違える」、「勘違い」は「間違って判断する」、「誤解」は「取り違える」と覚えておきましょう。
