みなさんは「媒介」と「仲介」と「媒体」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「媒介」と「仲介」と「媒体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「媒介」とは?
「媒介」は「ばいかい」という読み方になります。
この「媒介」とは「2つのものの間で両者の関係の仲立ちをすること」、もしくは「そういうもの」「2つかそれ以上の人・物の間に入って双方の関係を持つために必要な中継地点として機能すること」「そのような役割をするものこと」を意味しています。
「媒介」の例文
「媒介」の例文を見て行くことにしましょう。
以下のような使い方になります。
・『マラリアを媒介する蚊によって、A国は大混乱に陥っている』
・『不動産業界の売主と買主に媒介となるのが不動産会社であり、売主と買主の間に立ち契約を成立させることが役目です』
「仲介」とは?
「仲介」は「ちゅうかい」という読み方になります。
この「仲介」とは「両者の間に入り取り次いだりまとめたりすること」を言っています。
「仲立ち」や「斡旋」で言い換えることもできるでしょう。
「仲介」の例文
ここで「仲介」の例文を2つほど挙げてみることにしましょう。
使い方は以下の通りです。
・『A社は土地の売買を仲介する事業を営んでいるが、最近は不景気で経営が苦しいらしい』
・『あの会社は仲介手数料がかなり高いが、信頼のおける業者だ』
「媒体」とは
「媒体」は「ばいたい」という読み方になります。
この「媒体」とは「媒介となるもの」「媒質の物体」、あるいは「メディア」ということを意味しています。
「媒体」の例文
ここで「媒体」の例文を見て行きましょう。
次のような文章が挙げられます。
・『宣伝広告の媒体として機能してきた新聞・雑誌も最近ではインターネットの普及・拡大でその役割が終わろうとしているようだ』
・『この数年の広告媒体としてはテレビより、Web広告の方が伸びてきているので、テレビ離れが著しくなってきたと思われる』
「媒介」と「仲介」と「媒体」の違い
では、ここで「媒介」と「仲介」と「媒体」の違いを見て行きことにしましょう。
「媒介」は「2つ・それ以上の人や物の間に位置取って双方が関係を持つために必要な中継地点として機能すること」や「そのような役割をするもの」を指しています。
「仲介」は「両者の間に入り両者の意向を取り継いだりまとめたりすること」であるために、「媒介」にはそのような機能はありません。
また「媒体」は「媒介となるもの」という理解となります。
まとめ
ここまで「媒介」と「仲介」と「媒体」の意味や違いを説明してきました。
これらの言葉は広告業界や不動産業界でよく目にしたり耳にすることが多い言葉ですが、ビジネス業界で働く人では、多かれ少なかれ使う言葉なので、ここでしっかりと意味を理解して正しく使い分けることができるようにしておきましょう。